2017年5月19日開催
【単位認定セミナー】特別セミナー「東日本大震災により流出し,東北沿岸から北太平洋を横断して アメリカ・カナダに辿り着いた海洋漂流物の物理学と生物学」(英語)

2011年,東日本大震災発生時に津波により大量の漂流物が太平洋に流出し,一部が北太平洋を横断してハワイやアメリカ,カナダの西海岸まで辿り着いた。それらの漂着物には多様な海洋生物が生息・付着しており,生きたまま日本沿岸からハワイ・北米西海岸に流れ着いた。漂着物と共に流れ着いた生物はハワイ・北米西海岸にとっては外来の移入種となり,生態系に影響を与える可能性をもたらした。
環境省は以上の事態を踏まえて,日本,カナダ,アメリカを含む国際機関である北太平洋海洋科学機構(PICES)を通じて,調査プロジェクトを2014~2016年度まで行ってきた。本国際調査プロジェクトには日本,カナダ,アメリカの多くの研究者が参加し,海洋漂流物のモデル・シミュレーションや観測,漂着物に付着した無脊椎動物や海藻の分類,生活環,遺伝子解析を行い,外来移入種の「運び屋」としての震災起因の海洋漂着物のリスクアセスメントを行ってきた。
以上でもたらされた科学的知見について,東日本大震災被災地における最大の研究・教育機関である東北大学において,教官のみならず広く学生が内外の研究者自身から直接聴講し,研究者との国際的な情報交換や親睦をはかる機会を設けることを目的とするものである。

タイトル

特別セミナー「東日本大震災により流出し,東北沿岸から北太平洋を横断して
アメリカ・カナダに辿り着いた海洋漂流物の物理学と生物学」

開催日 2017年5月19日(金) 15:30~17:50(未定)
開催場所

東北大学青葉山学舎理学研究科合同AH-02)棟第3講義室

内容

0.背景説明                                                    牧秀明 国立環境研
1.海洋漂着物の物理学
a. 漂流物のモデルシミュレーション                   蒲地政文 JAMSTEC
b.北米西海岸とハワイにおける漂着状況  
                                Nancy Wallace アメリカ海洋大気庁(NOAA)
c.海岸設置ウェブカメラによる漂着物挙動解析   磯辺篤彦 九州大・応力研
休憩             (10分)
2.漂着物付着生物の生物学
a.無脊椎動物                     James T. Carlton 米国ウィリアムズ大学
b.海藻                               川井浩史 神戸大・内海域環境教育研究セ
c.付着生物の種としてのリスクアセスメント  
                                Thomas Therriault カナダ水産海洋省(DFO)
d.移入種の運び屋としての津波漂流物のリスクアセスメント  
                           Cathryn Clarke Murray カナダ水産海洋省(DFO)
3.オープンディスカッションとレセプション(18:00~20:00)

備考

対象:東北大学大学院理学研究科地球物理学専攻,生命科学専攻,農学研究科
応用生命科学専攻,工学研究科土木工学専攻,災害科学国際研究所
※ 生命科学の場合、出席した大学院生にはセミナーポイント2ポイントが付与されることになっています。

Twitter @TohokuU_Lifesci