生態システム生命科学専攻 : 進化生態科学講座

機能生態学 分野

3-23hikosaka
彦坂 幸毅
キャンパス 青葉山 キャンパス
専攻分野 植物生態学・植物生理生態学・植物生理学
連絡先 022-795-7735
E-mail hikosakaatm.tohoku.ac.jp
ホームページ http://hostGK3.biology.tohoku.ac.jp/FE/

ResearcherID: A-5415-2013
http://www.researcherid.com <http://www.researcherid.com/rid/A-5415-2013

Google scholar
https://scholar.google.co.jp/citations?user=KBrZzdoAAAAJ&hl=ja&oi=ao

植物と環境の関係を生態学・生理学の視点から研究しています。植物の環境応答の生理学的メカニズムや進化生態学的意義、種による違い、集団や群集の中のふるまいなど様々な現象に興味をもって研究を進めています。実験・野外・理論など様々な手法でアプローチしています。

経歴 東北大学理学部卒、東京大学理学系研究科博士課程修了。東北大学理学研究科助手、助教授、同生命科学研究科助教授、2010年4月より現職。
著書・論文 主な著書:生態学入門(東京化学同人)・植物生態学(朝倉書店)・身近な雑草の生物学(朝倉書店)など 他はこちらを参照してください。
所属学会 日本生態学会・日本植物学会・日本光合成学会

最近の研究について

最近取り組んでいる大きなテーマの一つが「大気二酸化炭素濃度上昇や温暖化などの地球環境変化に植物がどのように応答するか」ということです。人工気象室や圃場の二酸化炭素付加装置で育成した植物の研究を行っています。また、特に高二酸化炭素濃度上昇に応答して植物が適応・進化し、現在の植物とは異なる性質をもつのではないか、という仮説をもち天然二酸化炭素噴出地周辺に生育している植物の研究を行っています。さらに最近では「人為的に高二酸化炭素環境への適応進化を起こしてみよう」ということで、人為的に誘発した突然変異個体や自然変異から優れた高二酸化炭素応答に関連する遺伝子の探索や育種を行っています。 写真は二酸化炭素噴出地で光合成速度を測定している様子です。天然二酸化炭素噴出地は、火山性ガスが地下水とともに地上に出てくる場所で、付近の生態系は長期間高二酸化炭素環境にさらされていると考えられます(ここでの大気二酸化炭素濃度は約2800ppmで、これは通常大気の約7倍です)。高二酸化炭素環境に長期間さらされると、これが淘汰圧となり、現在の二酸化炭素環境に適応した植物とは違った性質を持った個体が進化するかもしれないと考えています。そこで、日本各地の天然二酸化炭素噴出地をいくつか調査し、付近に生育する植物の性質を調べています。

メッセージ

生物学では、ある現象に対して二つ以上の「なぜ」が存在します。一つはその現象を支えるメカニズムで、もう一つはその現象が持つ意義です。後者は進化と密接な関係があり、言い換えると「その現象が自然淘汰の過程でどのように有利であったか」ということです。このような疑問は、自然科学の中では生物学だけにあるものです。生物学の多様な視点を学んで下さい。

Twitter @TohokuU_Lifesci