生命機能科学専攻 : (協力講座)海洋生物学講座

発生生物学 分野

kumano
熊野 岳
キャンパス 浅虫海洋生物学教育研究センター(青森市浅虫)
専攻分野 発生生物学
連絡先 017-752-3390
E-mail kumano@m.tohoku.ac.jp
ホームページ http://www.biology.tohoku.ac.jp/lab-www/asamushi/kumano_lab/

静岡県清水市生まれ。学生時代はテニス三昧。博士課程に入りようやく研究に専念。好物は源氏パイと生ビール。同時には食べません。趣味は海にいるのに山登り。でも海も好き。一貫して胚発生の研究に従事。発生の醍醐味:胚が「違い」と「形」をつくる様。

経歴  
1998 東京工業大学大学院生命理工学研究科バイオサイエンス専攻修了
1998- 2002 Post-doctoral Research Fellow in UC Santa Barbara
2002- 2003 Assistant Research Biologist in UC Santa Barbara
2003- 2007 大阪大学大学院理学研究科生物科学専攻 助手
2007- 2013 大阪大学大学院理学研究科生物科学専攻 助教
2013- 浅虫海洋生物学教育研究センター 教授
著書・論文
  1. Kumano, G., Takatori, N., Negishi, T., Takada, T. and Nishida, H. (2011). A maternal factor unique to ascidians silences the germline via binding to P-TEFb and RNAP II regulation. Curr. Biol. 21, 1308-1313.
  2. Hashimoto, H,. Enomoto, T., Kumano, G. and Nishida, H. (2011). The transcription factor FoxB mediates temporal loss of cellular competence for notochord induction in ascidian embryos. Development 138, 2591-2600.
  3. Kumano, G. and Nishida, H. (2009). Patterning of an ascidian embryo along the anterior-posterior axis through spatial regulation of competence and induction ability by maternally localized PEM. Dev. Biol. 331, 78-88.
  4. Miyazaki, Y., Nishida, H. and Kumano, G. (2007). Brain induction in ascidian embryos is dependent on juxtaposition of FGF9/16/20-producing and –receiving cells. Dev. Genes Evol. 217, 177-188.
  5. Kumano, G., Yamaguchi, S. and Nishida, H. (2006). Overlapping expression of FoxA and Zic confers responsiveness to FGF signaling to specify notochord in ascidian embryos. Dev. Biol. 300, 770-784.
  6. Kumano, G. and Smith, W. C. (2002). Revisions to the Xenopus gastrula fate map: implications for mesoderm induction and patterning. Dev. Dyn. 225, 409-421.
  7. Kumano, G. and Smith, W. C. (2000). FGF signaling restricts the primary blood islands to ventral mesoderm. Dev. Biol. 228, 304-314.
  8. Kumano, G., Belluzzi, L. and Smith, W. C. (1999). Spatial and temporal properties of ventral blood island induction in Xenopus laevis. Development 126, 5327-5337.
所属学会 日本発生生物学会、日本動物学会、国際発生生物学会
担当講義 発生生物学持論、海洋生物学持論

最近の研究について

生殖細胞系列形成機構の解析
生殖細胞は全能性を維持するとともに世代を超えて生き続ける特殊な性質を持ち、個体の死とともに死ぬ体細胞とはその存在を異にしています。私は、このような生殖細胞をつくりだす生殖細胞系列が、初期発生過程中にどのように体細胞系列と分離し、生殖細胞系列に特徴的な性質を獲得するのか、その機構を明らかにしようとしています。特に、卵の段階で既に局在し、生殖細胞系列にのみに受け継がれる母性局在因子群の機能に着目しています。

 

尾が形づくられる仕組みの研究
ホヤ胚では後期神経胚になると尾を作る初期段階として、体の前後半分あたりの場所に「くびれ」ができ、はじめて胴部と尾部の境界が目に見えて形成されます。この後、尾部のみが前後に沿って著しく伸長し、最終的には胴部の4~5倍の長さにまで達します。このような他では見られないホヤに特徴的な尾作りの様式には、新規な形作りの原理が働いているはずだと考え、以下の2つのことを明らかにしようとしています。1)発生過程の適切な時間と場所で細胞がどのように、どのような分子基盤の上で動き、2)その動きがどのように尾という形作りに貢献するのかを明らかにしたいと思っています。

メッセージ

海産無脊椎動物には、常識では考えられない驚きの現象や発生の仕組みがまだまだ沢山眠っています。胚操作、遺伝子操作、イメージング等、どの技術を使って驚きの現象や仕組みを解き明かすのかは貴方次第です。多彩な技術を駆使して問題を明らかにしていく知的刺激を一緒に味わいましょう。

Twitter @TohokuU_Lifesci