生態システム生命科学専攻 : 環境遺伝生態学講座

地圏共生遺伝生態 分野

3-11minamisawa
南澤 究
キャンパス 片平 キャンパス
専攻分野 微生物生態学、植物微生物学、土壌微生物学
連絡先 022-217-5684
E-mail kiwamuatige.tohoku.ac.jp
ホームページ http://www.ige.tohoku.ac.jp/chiken/index.html

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最近の研究から、植物が低窒素などの環境変化に応答して、共生する微生物を選択していることが分かっています。一方、微生物が植物と共生能を獲得するとリスクも抱え込みます。さらに面白いことに、植物と共生する微生物は温室効果ガスの生成や消滅といった生物地球化学領域にも深く関わっていることを明らかにしてきました。私は、このようなダイナミックな植物共生微生物の姿を明らかにして、持続的な食料生産や地球環境を守る学際科学を目指しています。

経歴
昭和58年 茨城大学農学部助手
平成 2年 茨城大学農学部助教授
平成 8年 東北大学遺伝生態研究センター教授
平成13年 東北大学生命科学研究科教授
著書・論文
  1. 南澤 究 (2013) 物質循環のミッシングリンクを解く微生物研究、遺伝、9月号, 67(5): 544-546.
  2. 南澤 究、包智華、板倉学 (2013) 作物根圏における窒素と微生物の相互作用、土と微生物 67(2): 49-53.
  3. Itakura, M., Y. Uchida, H. Akiyama, Y. Takada-Hoshino, Y. Shimomura, S. Morimoto, K. Tago, Y. Wang, C. Hayakawa, Y. Uetake, C. Sanchez, S. Eda, M. Hayatsu, and K.  Minamisawa. 2013. Mitigation of nitrous oxide emissions from soils by Bradyrhizobium japonicum inoculation. Nature Climate Change 3: 208-212.
  4. Okubo, T., S. Fukushima, M. Itakura, K. Oshima, A. Lomgtonglang, H. Mitsui, M. Hattori, R. Hattori, T. Hattori, and K. Minamisawa. 2013. Genome anlaysis suggests that the soil oligotrophic bacterium Agromonas oligotrophica (Bradyrhizobium oligotrophicum) is a nitrogen-fixing symbiont of Aeschynomene indica. Appl. Environ. Microbiol. 79: 2542-2551.
  5. Ikeda, S., T. Ohkubo, T. Kaneko, S. Inaba, T. Maekawa, S. Eda, S. Sato, S. Tabata, H. Mitsui, and K. Minamisawa. 2010. Community shifts of soybean stem-associated bacteria responding to different nodulation phenotypes and N levels. ISME Journal 4: 315-26.
Okubo, T., S. Fukushima, M. Itakura, K. Oshima, A. Longtonglang, N. Teaumroong, H. Mitsui, M. Hattori, R. Hattori, T. Hattori, and K. Minamisawa. 2013.
所属学会 日本微生物生態学会、植物微生物研究会、日本土壌肥料学会、日本土壌微生物学会、 日本農芸化学会、国際微生物生態学会(ISME)
担当講義 共生遺伝生態学特論(大学院) 生命科学B (全学共通科目) 自然界の構造 (全学共通科目)

最近の研究について

 根粒菌の全ゲノム情報と実験から共生機構、窒素•炭素の物質循環、微生物進化について解明しています。最近は、50年前から知られていたダイズ耐病性遺伝子と特定の根粒菌グループの共生の流産がどのようにして起こるかについて興奮しながら研究しています。 根粒菌の脱窒能は根圏から放出される地球温暖化ガス(N2O) 発生に深く関係しているという地球環境の研究も行い、着目されています。さらに、N2O還元除去する酵素の新規制御系をみつけ、自然のダイズ根粒菌株を利用して地球温暖化を防止する研究にも発展しています。また、自然界では微生物コミュニテイーとして相互作用を通じて機能していることが多く、根粒菌やエンドファイトでその法則性を見つけつつあります。

メッセージ

 これからの学問は、一つのことを深く解析して探究するだけでなく、総合化や学際領域の開拓がますます重要になってくると思います。そのためには、基礎だけでなく、周辺領域も意欲的に勉強することが大切です。共生や土壌微生物に興味がある人は是非私達の研究室を覗いて見て下さい。

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