分子生命科学専攻 : 生命有機情報科学講座

活性分子動態 分野

1-6yamaguchi
山口 信次郎
キャンパス 片平 キャンパス
専攻分野 活性分子動態分野
連絡先 022-217-6197
E-mail shinjiroatm.tohoku.ac.jp
ホームページ http://labo.lifesci.tohoku.ac.jp/biomol/

Google scholar
https://scholar.google.co.jp/citations?hl=ja&user=5BiStIAAAAAJ

 1968年、東京都生まれです。活性分子動態分野は震災直後の2011年4月に誕生しました。
私たちの研究のキーワードは「植物ホルモン」です。植物ホルモンが生体内でどのように作られ、どのように作用するのか、化学と生物学の力を結集して明らかにしたいと考えています。研究室の仲間を大切にし、エキサイティングな研究を楽しくやっていくことが私たちの目標です。そして世界で一番を目指します。
 興味のある方はぜひ一度研究室に足を運んでみて下さい。

経歴

1991.3 東京大学農学部農芸化学科 卒業
1993.3 東京大学大学院農学生命科学研究科修士課程 修了
1996.3 東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程 修了
1996.4〜1997.3 理化学研究所 国際フロンティア 研究員
1997.4〜2000.6 デューク大学 生物学科(アメリカ合衆国) 研究員
2000.7〜2005.3 理化学研究所 植物科学研究センター 研究員
2005.4〜2011.3 理化学研究所 植物科学研究センター チームリーダー
2011.4より現職
(2011.4〜2012.3は理化学研究所 植物科学研究センター チームリーダーを兼務)

著書・論文
  1. Seto, Y., Sado, A., Asami K., Hanada, A., Lim, J., Umehara, M., Akiyama, K. & Yamaguchi, S. (2014) Carlactone is an endogenous biosynthetic precursor for strigolactones. Proc Natl Acad Sci U S A., 111: 1640-1645.
  2.  Magome, H., Nomura, T., Hanada, A., Takeda-Kamiya N., Ohnishi, T., Shinma, Y., Katsumata, T., Kawaide, H., Kamiya, Y. & Yamaguchi, S. (2013) CYP714B1 and CYP714B2 encode gibberellin 13-oxidase that encode gibberellin activity in rice. Proc Natl Acad Sci U S A., 110: 1947-1952.
  3. Umehara, M., Hanada, A., Magome, H., Takeda-Kamiya, N. & Yamaguchi, S. (2010) Contribution of strigolactones to the inhibition of tiller bud outgrowth under phosphate deficiency in rice. Plant Cell Physiol., 51: 1118-1126.
  4. Tsuchiya, Y,. Vidaurre, D., Toh, S., Hanada. A,, Nambara, E., Kamiya, Y., Yamaguchi, S. & McCourt, P. (2010) A small-molecule screen identifies new functions for the plant hormone strigolactone. Nat. Chem. Biol., 6: 741-749.
  5. Umehara, M., Hanada, A., Yoshida, S., Akiyama, K., Arite, T., Takeda-Kamiya, M., Magome, H., Kamiya, Y., Shirasu, K., Yoneyama K., Kyozuka J. & Yamaguchi, S. (2008) Inhibition of shoot branching by new terpenoid plant hormones. Nature, 455: 195-200.
  6. Yamaguchi, S. (2008) Gibberellin metabolism and its regulation. Annu Rev Plant Biol., 59: 225-251.
  7. Oh, E., Yamaguchi, S., Hu, J., Jikumaru, Y., Jung, B., Pail, I., Lee, H., Sun, T.-p., Kamiya, Y., & Choi, G. (2007) PIL5 regulates gibberellin responsiveness by directly binding to the GAI and RGA promoters in Arabidopsis seeds. Plant Cell, 19: 1192-1208.
  8. Yamauchi, Y., Ogawa, M., Kuwahara, A., Hanada, A., Kamiya, Y. & Yamaguchi, S. (2004) Activation of gibberellin biosynthesis and response pathways by low temperature during imbibition of Arabidopsis seeds. Plant Cell, 16: 367-378.
  9. Ogawa, M., Hanada, A., Yamauchi, Y., Kuwahara, Y., Kamiya, Y. & Yamaguchi, S. (2003) Gibberellin biosynthesis and response during Arabidopsis seed germination. Plant Cell, 15: 1591-1604
  10. 新しい植物ホルモンの科学(第2版)小柴共一、神谷勇治 編 pp. 53-71, pp.183-194 講談社 (2010)
所属学会

日本植物生理学会、植物化学調節学会、日本農芸化学会、日本植物学会

担当講義

生理活性化学(農学部3年生)、活性分子動態特論(大学院生)

最近の研究について

 以前に、私たちは「ストリゴラクトン」と呼ばれる新しい植物ホルモンを発見しました。
ストリゴラクトンはカロテノイドに由来する物質で、もともと植物の根から分泌されて「植物の養分吸収を助ける共生菌」や逆に「植物にくっついて栄養を奪う根寄生植物」とのコミュニケーションに関わることが知られていました。そのような物質が、植物自身の成長や形態をコントロールするホルモンであることが分かったのです。私たちは、ストリゴラクトンという小分子が、環境の変化に応じてどのように植物の成長や形態を制御しているのかを明らかにしたいと考えています。また、ストリゴラクトンを利用して、養分吸収を助ける善玉菌を活性化させたり、根寄生植物を遠ざけたりするための新たな戦略の開発を目指しています。

メッセージ

 活性分子動態分野は2011年にスタートした新しい研究室です。もっとも重要なことは「やる気」「本気」「楽しく」です。実験データに謙虚に向き合う「粘り強さ」も重要で、世界を驚かす発見をしたいという「野心」も歓迎です。私たちの研究に興味のある方は、ぜひ連絡をください。

 植物ホルモンの研究では、化学が好きな人、生物学が得意な人、両方に活躍の場があります。両者の力が融合したときに、重要な発見へと繋がる可能性が広がります。

Twitter @TohokuU_Lifesci