生命機能科学専攻 : (協力講座)海洋生物学講座

発生生物学 分野

p_minokawa
美濃川 拓哉
キャンパス 浅虫海洋生物学教育研究センター(青森市浅虫)
専攻分野 進化発生学
連絡先 017-752-3394
E-mail takuyaatm.tohoku.ac.jp
ホームページ http://researchmap.jp/takuyaminokawa/
https://sites.google.com/site/minokawalab/

Google scholar
https://scholar.google.co.jp/citations?hl=ja&user=udifLuIAAAAJ&view_op=list

  学部の臨海実習でうまれて初めてシュノーケリングをしました。そのときに見た青森の海の生物の多様さ、美しさはいまだに忘れられません。それ以来、海の生物の魅力にとりつかれ、研究対象はずっと海産無脊椎動物です。

経歴
1992年 弘前大学理学部生物学科卒業
1997年 東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻修了
1997-2000年 東京工業大学生命理工学部リサーチアソシエイト
2000-2001年 東京大学大学院新領域創成科学研究科客員共同研究員
2001-2005年 California Institute of Technology博士研究員
2005年より 浅虫海洋生物学研究センターに勤務
著書・論文
  1. Yamazaki, A., Y.Kidachi and T. Minokawa(2012) "Micromere" formation and expression of endomesoderm regulatory genes during embryogenesis of the primitive echinoid Prionocidaris baculosa Development, Growth and Differentiation 54: 566-578.
  2. Minemura K., M. Yamaguchi and T. Minokawa (2009) Evolutionary modification of  T-brain (tbr) expression patterns in sand dollar Gene Expression Patterns. 9 468-474.
  3. 美濃川拓哉 (2009) ゲノムからみるウニの特徴(第17章) 
    「ウニ学」本川達雄 編著 東海大学出版会
  4. Iijima, M., Y. Ishizuka, Y. Nakajima, S. Amemiya, and T. Minokawa (2009) Evolutionary modification of specification for the endomesoderm in the direct developing echinoid Peronella japonica: loss of the endomesoderm-inducing signal originating from micromeres  Development, Genes and Evolution. 219:235-247.
  5. Nakata, H. and T. Minokawa (2009) Expression patterns of wnt8 orthologs in two sand dollar species with different developmental modes  Gene Expression Patterns. 9 152-157.
所属学会

日本動物学会、日本発生生物学会

担当講義

海洋生物学持論、進化発生学持論

最近の研究について

 私は個体発生メカニズムの進化と多様性に興味を持っています。ここ数年、私たちのグループは原始的なウニと派生型ウニの発生現象の違い、特に小割球の形成と機能の進化に注目して研究を進めてきました。派生型ウニは16細胞期胚の植物極端にサイズのそろった4つの小割球を形成しますが、原始的なウニ(キダリス)の発生については、その卵割パターンも含めて研究がすすんでいませんでした。私たちはキダリスの胚発生を詳しく調べ、キダリスでも植物極端で不等分裂が起きるけれども、派生型ウニのようなサイズのそろった4個の小割球は形成されない(写真1)こと、さらに植物半球でおきる内中胚葉特異化のメカニズムが派生型ウニとは大きく異なっていることを明らかにしました。私たちはキダリスと派生型ウニの比較から、ウニ類の発生メカニズムがどのように進化してきたのかを明らかにしようとしています。

メッセージ

 様々なウニの発生を比較すると、種ごとに発生メカニズムが異なっていることがわかります。こうした違いはウニ類の2億年以上にわたる多様化・進化の結果であり、進化発生学の好適な研究系です。私たちは浅虫の周辺に生息する様々なウニ(写真2)を材料に、発生現象の進化を研究しています。

Twitter @TohokuU_Lifesci