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第24回 生命科学交流ミーティング オンラインセミナー

第24回 生命科学交流ミーティング オンラインセミナー

2020.07.29 16:00
日時: 2020年8月7日(Fri), START 12:15~
 
セミナー形式: Zoom 配信によるオンラインセミナー(発表、質疑応答)
 
※視聴方法については配信したメールをご確認下さい。
 
 
講演1:千葉 聡 先生(生物多様性保全分野, 教授) 
 
演題:巻貝鏡像体の生態発生適応科学
 
要旨:
体の臓器の左右が逆転する内臓逆位は、生物学の様々な分野で注目されてきた現象である。一般に内臓逆位は動物の体内で生じ、体の外からは観察できない。しかし例外的に軟体動物では内臓逆位が体外に現れる。つまり右巻き、左巻きである。そのためこれら鏡像体の巻貝は、左右性の形成メカニズムを理解するうえでのモデルとして、また左右の非対称性が及ぼす生態、進化学的な効果を理解するためのモデルとして研究が行われてきた。ここでは私たちが長年取り組んできた陸生及び淡水生巻貝の巻き方向の決定機構の研究、巻き方向の違いに関わる行動、繁殖上の要因やその適応的な効果についての研究を紹介する。これを通して、ミクロからマクロに至る階層を縦断する視点の意義について触れたい。
 
キーワード: 左右性、フォルミン、一遺伝子種分化、捕食―被食
 
 
講演2:家村顕自先生(分子腫瘍学研究分野, 助教)
 
演題:ゲノム安定性の維持に必要な分裂期染色体の動き
 
要旨:
細胞周期のS期において複製された染色体は、分裂期において細胞内をダイナミックに動きながら娘細胞に均等分配される。この染色体均等分配プロセスが破綻すると、染色体は娘細胞に不均等分配され、遺伝病やがん細胞で高頻度にみられる異数性細胞の出現やゲノム不安定性につながる。本ミーティングでは、我々が日々行っている培養細胞を用いた分裂期染色体の動態観察からみえてきた、ゲノム安定性を保障する染色体の動きとその役割ついて紹介する。
 
キーワード: 細胞分裂 染色体不安定性 がん
 
 
生命科学交流委ミーティング運営委員
第24回世話人:
吉野倫太郎、森實 彩馨