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第25回 生命科学交流ミーティング オンラインセミナー

第25回 生命科学交流ミーティング オンラインセミナー

2020.08.20 11:00
日時:2020年8月28日(Fri), START 12:15~
 
セミナー形式:Zoom配信によるオンラインセミナー
 
※視聴方法については配信したメールをご確認下さい。
 
講演:押谷 仁 教授 (医学系研究科微生物学分野) 
 
演題:新型コロナウイルス(COVID-19)の現状と課題
 
要旨:
2019年に中国において出現した新型コロナウイルス(COVID-19)は、世界中に拡がりWHO(世界保健機関)は、2020年3月11日にパンデミック(世界規模の流行)の状況であると考えられると発表した。2020年8月12日現在で、世界で報告された感染者数は2000万人を超え、そのうち70万人以上が死亡している。COVID-19の原因ウイルスはコロナウイルスの1つであるSARS-CoV-2であると同定されている。SARS-CoV-2は2002-3年に世界規模の流行を引き起こした重症急性呼吸器症候群(SARS)の原因ウイルスであるSARS-CoVの近縁ウイルスである。しかし、SARSとCOVID-19はその疫学像・臨床像は大きく異なり、特にCOVID-19ではSARSに比べ軽症例や無症候性感染例が多いことがCOVID-19のコントロールを難しくしている。一方で重症例ではSARSと同様の重症のウイルス性肺炎をきたし、致死率も特に高齢者で高いことがわかっている。これらのSARSとCOVID-19がどのようなウイルス学的な違いによるものかということは十分に理解できていない。抗ウイルス薬やワクチン開発世界各国で進んでいるが、多くの課題も残されている。
 
 
 
生命科学交流ミーティング運営委員
第25回世話人:西塔心路、松本健太郎
代表:山根梓(分子情報化学分野)azusa.yamane.t2(at)dc.tohoku.ac.jp