遺伝子導入 分野
私達は講師,助教,テクニカルスタッフ,大学院生などからなる総勢10名ほどの研究チームです。アレルギーや自己免疫,がん免疫の分子機構とその制御を分子医学的に解析しています。これまで私たちはFcレセプターによる免疫制御系の発見を行い,また新規な制御レセプター分子としてPIR/LILR群を発見し,これらがアレルギーや自己免疫疾患などの発症を調節する免疫制御系を形作っていることを突き止めました。ヒト試料を用いた臨床橋渡し研究として,自己免疫疾患などの患者様由来の試料を用いた研究課題も臨床系研究室との共同で展開しています。最近,新たな展開を目指す研究として,抗体産生細胞が担う免疫記憶を調節できるのか,という課題に取り組み始めました。これらの研究を通じて,さまざまな免疫病態の理解とその治療法の開発に貢献していくことを目標としています。