研究内容
l 植物の旺盛な増殖を支える分子基盤
植物は動物と異なり、生涯にわたり形作りを続け、旺盛に増殖します。これを可能にするのは、胚発生後も次々と幹細胞集団(メリステム)を作り出すという植物の能力です。これにより植物は成長パターンを柔軟に調節し、環境に適応した形づくりを続けます。私達は、成長パターンを決定する基本的な仕組みや環境に合わせた調節機構、進化について研究しています。
現在の研究テーマ
1. 植物ホルモン信号伝達系の起源と進化
2. 環境に合わせて増殖程度を調節するしくみ
3. 植物多能性幹細胞を決定づけるしくみ
1. 植物ホルモン信号伝達系の起源と進化
2. 環境に合わせて増殖程度を調節するしくみ
3. 植物多能性幹細胞を決定づけるしくみ
研究対象、用いる手法
・ゼニゴケ(Marchantia polymorpha)
・フタバネゼニゴケ(Marchantia paleacea)
・ヒメツリガネゴケ(Physcomitrella patens)
・イネ(Oryza sativa)
・分子遺伝学的手法一般
・形質転換(遺伝子組換体の作出、CRISPRを用いたゲノム編集)
・分子マーカーによる遺伝子発現の可視化
・in situ hybridization
・RNAシークエンス、1細胞遺伝子発現解析