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東北大学 大学院生命科学研究科 生態ダイナミクス講座 流域生態分野 助教公募要領

東北大学 大学院生命科学研究科 生態ダイナミクス講座 流域生態分野 助教公募要領

2024.03.13 16:00
東北大学 大学院生命科学研究科 生態ダイナミクス講座 流域生態分野

助教公募要領
 

選考委員長 植田美那子
拝啓
 時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
 さて、東北大学大学院生命科学研究科では、2024年4月1日より生態発生適応科学専攻・生態ダイナミクス講座に『流域生態分野』を新設することになりました。つきましては、宇野裕美(准教授)・牧野渡(助教)とともに流域生態分野の教育研究に携わる、常勤の助教1名を公募いたします。つきましては関係者各位へのご周知とともに、適任者のご推薦のほどお願い申し上げます。
 
敬具
 

 

公募内容:助教1名

所属:東北大学・大学院生命科学研究科・生態発生適応科学専攻・生態ダイナミクス講座・流域生態分野

専門分野:流域生態学

職務内容:流域生態学に関連する先進的な研究。東北大学理学部および大学院生命科学研究科における教育・運営にかかわっていただくこともあります。

応募資格:以下に該当する方

必須;生物学・環境学または関係分野の博士もしくはそれと同等の学位を有する、もしくは取得見込みの方。

 
流域生態分野では、森から川・池・湿地そして海へ至る流域生態系の大自然を丸ごと相手とする科学を推進し、流域の自然の姿を知りたければあの研究室へといわれるような分野の形成を目指します(末尾の参考資料照)。本公募では、他の流域生態分野の教員(准教授:宇野裕美、助教:牧野渡)の専門を補い、協力して、分野としてより網羅的な流域生態学の研究を展開できる方を募集します。研究対象は水中・陸上、植物・動物を問わないものとし、これまでの自らの経験を活かして流域という視野での生態学的研究を行う意欲のある方を求めます。河川・渓畔林生態系の研究・河口生態系の研究・哺乳類鳥類による水辺利用の研究・栄養塩循環と生態系のかかわりの研究・テレメトリーや同位体・集団遺伝などを用いた動物の移動研究など。国際的な視野で自ら最先端の研究を行うとともに、当該分野教員らとも連携して流域に関するプロジェクトを推進する意欲のある方。学生や他の研究者とともに楽しく安全に野外調査を企画遂行することができる方。生態学実習などで実際に生物を扱う実習を実施できる方。

 

勤務形態:常勤

任期:2029 年 3 月末まで。(再任の可能性あり、最大計8年間まで)

勤務地:東北大学大学院生命科学研究科青葉山キャンパス

待遇:東北大学規定の定めるところによる。

募集期間:2024 年 5 月 10 日まで

着任時期:2024 年 8 月 1 日以降、できるだけ早い時期
応募書類(日本語もしくは英語)
(1)履歴書
 (東北大学フォーマット https://c.bureau.tohoku.ac.jp/jinji-top/external/resume_cv/を使用)
(2)業績目録
(3)研究費獲得状況
(4)これまでの研究概要(A4 で1枚、図の使用可)
(5)採用された場合の研究計画と教育に対する抱負(A4 で1枚、図の使用可)
(6)DEI に関する経験と考え方、大学の DEI の推進に対する抱負(A4 で1枚)*注
(7)応募者について問い合わせることのできる方(2名)の氏名と連絡先
(8)主要な原著論文3編の PDF

*注:多様な人材がその能力を最大限に発揮できる環境の構築のためには構成員一人ひとりがDEI (Diversity, Equity & Inclusion 多様性、包摂性、公正性) への意識をより高めていくことが重要です。『DEI に関する経験と考え方、大学の DEI の推進に対する抱負』は海外では“Diversity Statement”として多くの職場への応募および大学入学にあたり求められているもので、例文などについてはそちらを参照いただけます。応募者のそれぞれの立場での経験および取り組みについて自由に記述してください。
上記(1)~(8)のすべてを 1 つの PDF ファイルにまとめ、選考委員会(下記)宛てにメール添付でご送付ください。受取の確認メールをお送りしますので、2-3日しても確認メールの届かない場合にはお問い合わせください。応募書類は本公募の用途に限り使用し、個人情報は正当な理由なく第三者へ共有することは一切ありません。選考過程で面接をお願いすることがあります。

提出先・問い合わせ先:
東北大学生命科学研究科流域生態分野助教選考委員会 Email:lif-saiyo@grp.tohoku.ac.jp
メールタイトルを「流域生態分野助教公募_〇〇○○」(〇〇○○に氏名)としてください。

備考:東北大学では構成員のダイバーシティー向上を推進しており、多様な人材の積極的な応募を歓迎します。本学の両立支援、研究支援等の詳細及び共同参画の取組についてはダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DEI)推進センターWEB(https://dei.tohoku.ac.jp/)を参照ください。構成員のダイバーシティー向上のため、公正な評価に基づき職務に必要とされる能力が同等と認められる場合は、性別・国籍・文化的背景などにおいて少数派に属する応募者を優先的に採用することがあります。

 
<参考資料>
流域生態分野
 
自然本来の森から川・池・湿地そして海へ至る流域生態系の成り立ちとは 
流域という視点で自然を見ると、物質・生物の動きを通して森・川・海の生態系が密に関連することがわかってくる。森から供給される水、土砂、倒木の動態は川や沿岸の環境を形作る。また、海と川の間を行き来するサケ・アユ・エビ、川と森の間を行き来する水生昆虫・両生類や鳥・コウモリ・哺乳類など、自然の中では実に多くの動物が大移動を繰り広げる。生物どうしの相互作用を通じて、動物の大移動が他の生物にも影響を及ぼす。ダイナミックで多様な流域の自然景観が多様な生物の共存を可能にしている。 
 「風が吹けば桶屋が儲かる」と捉えられがちな、異なる場所で起きる現象の繋がり。流域生態系はまだまだ分からないことばかり。当分野では緻密な野外観察・調査・そして時には大規模な野外操作実験を行うことで、流域生態系の維持形成プロセスを明らかにしていく。 
 今はその多くが失われてしまった自然の地形・水の流れ。その中で地球上の生物は適応進化してきた。環境保護・人と自然との共生を考えていくためにも、その前提として本来の自然の中で生き物はどのように生き、相互作用してきたのかを知ることが役に立つ。東西南北、国内外問わず稀少な自然生態系に出向き、多分野融合のアプローチで大自然を丸ごと科学する。