7月3日から9日にかけて浅虫海洋生物学教育研究センターにて国際臨海実習(Shinkishi Hatai International Marine Biology Course 2026)が行われました。この 実習は、海外から講師を招き、海洋生物を使った研究を実践的に学んでもらうことを目的としたもので、前回の2024年に続いて2年ぶりの実施となりました。今回 は、講師にDaphne Munroe博士(沿岸生態学、ラトガース大学、アメリカ合衆国)とSébastien Darras博士(発生生物学、バニュルス海洋研究所、フランス)を招き、海外から受講学生を募りました。
実習には、ヨーロッパやアジアの大学から10名、東北大学大学院生命科学研究科から4名の、合計14名の学生が参加し、沿岸生態学と脊索動物発生学を学びました。参加者は、潮間帯の環境要因の多様性観察、多様な脊索動物の形態と初期発生の観察、潮間帯における動植物相と環境要因の関係の解析、個体発生機構の実験的撹乱実験などを経験しました。また 、実習中には、筑波大学の稲葉一男博士による特別講義「The Cilia Worlds under the Sea」を開講し、細胞生物学・生殖生物学分野からみた海洋生物学についても学びを深めました。
実験室での実習の合間には、センター近くの湯ノ島と鴎島での自然観察も行いました。実習最終日の成果発表会では、それぞれの関心に基づいた成果が発表され、各受講生の海洋生物への知識の充実が伺えました。この 実習が国際的な海洋人材の育成につながることを期待します。

沿岸生態学の実習プロジェクトを立案する。受講生が議論して、フィールド調査の内容を検討する。

脊索動物ホヤの成体を解剖し、配偶子を取り出す方法を実演するDarras博士。

