有本博一教授が、米国ボストンを拠点とするトップベンチャーキャピタルが参画する「Science to Startup (S2S) Japan 2025」のファイナリストに選出されました。
11月13日に東京で開催される招待制イベントにて、世界的な投資家や製薬会社、経営者を前に革新的創薬技術「AUTAC(オータック)」のビジネスプランを発表します。
AUTACは有本教授らが2019年に発明したオートファジー(細胞内の分解システム)を活用した世界初のデグレーダー(分解誘導剤)で、細胞内の特定有害物質を選択的に分解できる技術です。従来技術では不可能だったミトコンドリア分解や凝集体分解を実現し、神経変性疾患やがん、感染症など幅広い疾患への応用が期待されています。
S2S Japanは、アカデミア発の技術シーズを医薬品開発につなげる国際プログラムで、世界トップクラスのベンチャーキャピタルが参画しています。東北大学からのファイナリストへの選出は今回が初めてとなります。

オートファジー活性化剤AUTAC

研究風景の様子
関連リンク
S2S Japan
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AUTACの論文情報
題目:AUTACs: Cargo-Specific Degraders Using Selective Autophagy
著者: Daiki Takahashi, Jun Moriyama, Tomoe Nakamura, Erika Miki, Eriko Takahashi, Ayami Sato, Takaaki Akaike, Kaori Itto-Nakama, and Hirokazu Arimoto
掲載誌:Molecular Cell (2019)
DOI:https://doi.org/10.1016/j.molcel.2019.09.009
著者: Daiki Takahashi, Jun Moriyama, Tomoe Nakamura, Erika Miki, Eriko Takahashi, Ayami Sato, Takaaki Akaike, Kaori Itto-Nakama, and Hirokazu Arimoto
掲載誌:Molecular Cell (2019)
DOI:https://doi.org/10.1016/j.molcel.2019.09.009

