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マナマコ卵成熟誘起活性合成ペプチド合成と生物活性

マナマコ卵成熟誘起活性合成ペプチド合成と生物活性

2008.01.01 18:22

マナマコ卵成熟誘起因子の構造解明と合成で特許出願

マナマコ卵成熟誘起活性合成ペプチド合成と生物活性

所属:生命機能科学専攻 発生生物学分野
名前:加藤 秀生
URL:http://www.biology.tohoku.ac.jp/asamushi/index.html

 マナマコの卵成熟を誘起物質を成体放射神経から分離し、その遺伝子構造とアミノ酸配列を解明した。さらに、そのアミノ酸配列を持つペプチドを合成し、卵成熟誘起因子(GSS)として活性を持っていることを明らかにした。
 この合成GSSはN末端側の21アミノ酸だけでも全アミノ酸配列に匹敵するGSS活性を持つことを明らかにした。これは、現在需要が切迫しているマナマコの資源維持にきわめて大きく貢献すると期待される。本特許出願 (特願2008-5430)は解明した全GSS塩基配列と全アミノ酸配列を対象にしている。
このGSSは幼生にも存在し、セロトニン神経系とは異なった神経系を構成している。右の写真はセロトニン神経系(緑)とGSS神経系(赤)の二重染色を行った免疫組織化学像。GSS神経系は幼生の後部によく発達し、セロトニン神経系は前部に発達している。

この内容は、1月18日付けの河北新報朝刊でも報道されました。