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反射運動に可変性をもたらす神経回路の新たな発見

反射運動に可変性をもたらす神経回路の新たな発見

2016.06.14 14:00

東北大学学際科学フロンティア研究所東海林亙准教授と、同大学院生命科学研究科八尾寛教授の研究グループは、光によりニューロン制御する手法を利用することによって、入力変化に対応して可変的に経路を選択するユニークな神経機構がゼブラフィッシュ逃避反射システムに存在することを発見しました。 本成果は生物の行動原理を理解する神経生理の基礎研究に貢献するとともに、ヒトの神経が損傷した際にしばしばみられる有害な反射を抑制することで回復を促す、新しい治療法の開発へとつながることが期待されます。

本研究成果は6月13日に英国の学術誌Scientific Reportに掲載されました。

図:背側から俯瞰した感覚ニューロンの細胞体(上段)と光操作によるゼブラフィッシュの反応(下段)青い四角形でマークされた感覚ニューロンを一つずつ光刺激した場合には同側方向に屈曲し(中央2つ)、2つのニューロンを同時に刺激した場合には反対方向に屈曲する(右端)

詳細(プレスリリース本文)PDF

【論文】 Position-and quantity-dependent responses in zebrafish turning behavior

【著者】 Keiko Umeda, Toru Ishizuka,Hiromu Yawo & Wataru Shoji

【雑誌】 Scientific Reports

【DOI】 10.1038/srep27888

問い合わせ先

[研究に関すること]
東北大学 学際科学フロンティア研究所 先端学際基幹研究部
担当 東海林 亙 准教授
電話 022-795-4734
E-mail wshoji*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えて下さい)

[報道に関すること]
東北大学 学際科学フロンティア研究所 企画部
担当 鈴木 一行 特任准教授
電話 022-795-4353
E-mail suzukik*fris.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えて下さい)