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体細胞を生殖細胞に近づける手法の開発

体細胞を生殖細胞に近づける手法の開発

2016.09.12 10:55

分化再生制御分野(加齢医学研究所)の松居靖久(まついやすひさ)教授と大学院生の関中保らの研究グループは、新たな細胞培養手法を開発し、マウス体細胞を生殖細胞に近づけることに成功しました。生殖細胞は精子と卵子に分化し、受精により次の世代の個体を作り出すことのできる唯一の細胞です。もし皮膚の細胞など、体を作っている普通の細胞から生殖細胞を作り出すことができれば、将来的に産業動物の育種や絶滅危惧動物の増殖、さらに究極的にはヒトの生殖医療へと繋がる可能性があります。

この研究は、慶應義塾大学との共同研究で行われました。本研究結果は、9月9日付けでScientific Reports誌電子版に掲載されました。

図 新たな細胞培養手法で体細胞を生殖細胞に近づけることに成功

詳細(プレスリリース本文)PDF

【論文】 Selective de-repression of germ cell-specific genes in mouse embryonic fibroblasts in a permissive epigenetic environment.

【著者】 Sekinaka,T., Hayashi, Y., Noce, T., Niwa, H., Matsui, Y.

【雑誌】 Scientific Reports

【DOI】 10.1038/srep32932

問い合わせ先
東北大学加齢医学研究所
教授 松居靖久(まついやすひさ)
生命科学研究科博士課程 関中保(せきなかたもつ)
電話番号:022-717-8571
E-mail:yasuhisa.matsui.d3*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)