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アレイ発現データ統合によるイネ・葯特異的遺伝子のin silico解析

アレイ発現データ統合によるイネ・葯特異的遺伝子のin silico解析

2011.10.28 10:09

イネ・葯特異的遺伝子のネットワーク解析:PLoS Oneに発表

アレイ発現データ統合によるイネ・葯特異的遺伝子のin silico解析

所属:生態システム生命科学専攻・植物生殖遺伝分野
名前:渡辺正夫
URL:http://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/
E-maiil: nabe*ige.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えて下さい)

 昨今の様々な遺伝子発現解析から、ある一面での遺伝子発現は理解されるようになってきたが、自分たちで解析したdata、publicに公開されているdataなどを統合することで、目的とする形質での遺伝子間ネットワークを構築することが可能になってきた。また、そうしたことより、欠落して見えなかった関与している遺伝子がみえてくるようになってきた。そこで、本研究科・植物生殖遺伝分野・渡辺正夫教授と、名古屋大学生物機能開発利用研究センター・松岡教授をはじめとする国内8研究室が共同研究を行い、イネ生殖器官を中心としたイネアレイ発現データの統合により、葯における特異的な遺伝子間ネットワークを明らかにし、こうした解析が有用であることを示し、国際科学誌PLoS Oneに発表しました。
 こうした研究の多くは、既存のアレイデータを単に統合するだけで、そのあとのuserがいることを想定していないものが多いかもしれないですが、今回は、このdataが植物生殖研究にとって、きわめて有効であることから、User-friendlyな形で、Supporting Informationとして公開してあります。併せてご利用ください。もちろん、論文そのものも、PLoS Oneへの出版ということから、pdfなど、すべて公開ですのでご利用頂ければ、幸いです。

この研究は国際誌「PLoS One」(http://dx.plos.org/10.1371/journal.pone.0026162.)に、掲載されました。 Aya et al. (2011) Comprehensive network analysis of anther-expressed genes in rice by the combination of 33 laser microdissection and 143 spatiotemporal microarrays. PLoS One, 6: e26162. (Open Access, Access free)

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私たちは、植物の生殖形質を遺伝学の手法を用いて、その分子機構を解明することを目標に、研究を行っております。主として研究しているのは、アブラナ科植物の自家不和合性の分子機構、花粉成熟に係わる分子メカニズム、低分子RNAの生殖形質への関連などです。
 そこで、こうした点を明らかにするために、遺伝学、植物学、作物学、育種学などの基礎を持ち、分子生物学の素養を有した学生さんと一緒に研究できれば、幸いです。ぜひ、渡辺まで、ご連絡ください。