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科学者の卵養成講座の仙台二高生によるブレークスルー

科学者の卵養成講座の仙台二高生によるブレークスルー

2011.11.28 09:51

銀過酸化物Ag2O3が持つ高い抗菌活性の発見

東北大学科学者の卵 養成講座において、生命科学研究科の東谷篤志教授が仙台第二高等学校の生徒を受け入れて行った研究成果が、米科学専門誌Journal of Materials Scienceのオンライン版に掲載されました。

銀化合物や銀イオンが抗菌活性を有することは古くから知られており、医療器具をはじめ日常生活用品など様々な形で利用されています。今回、「東北大学科学者の卵」養成講座において、仙台第二高等学校・化学部(顧問 渡辺尚教諭)に所属する安東沙綾さん、日置友智君、山田学倫君らは、硝酸銀の電気分解により銀樹(陰極側)を作製する過程で、陽極側に析出する金属光沢のある黒い結晶についての詳細な解析を行いました。最終的にX線回折から銀過酸化物Ag2O3の結晶構造からなることを突き止めるとともに、汎用されている酸化銀Ag2Oと比べて、より強力な抗菌活性、高い酸化活性、電導性、さらに10倍以上の銀イオンを水に溶出する能力を有したAg2O3クラスレートであることを明らかにしました。この発見は、強力な抗菌作用を有する新たな銀酸化物として、様々な領域での広範囲な利活用が期待されます。本研究成果は、2011年11月23日付けで米科学専門誌Journal of Materials Scienceのオンライン版に掲載されました。

プレスリリース本文 (231Kb)