日本で初めて開催される第18回国際窒素固定会議に参加来日される著名な科学者に、海洋と陸域における生物的窒素固定と生物共生について、その背景と基礎から、最先端の研究の講演をして頂きます。Jonathan Zehr博士は、環境DNAから窒素固定遺伝子を検出する技術を開発し、窒素固定を担う培養困難な微生物共生系を発見し、そのメカニズムを解明されました。Eric Giraud博士は、マメ科植物と根粒菌の窒素固定共生に必須と考えられていた根粒形成因子Nodファクターに依存しない共生系を発見し、そのメカニズム解明と進化を研究されています。両博士ともNature誌とScience誌に研究成果を発表されています。
2:00-3:30 Jonathan Zehr博士(カルフォニア大学サンタクルーズ校 海洋科学研究科)
貧栄養海洋における窒素固定共生と窒素サイクリング
Nitrogen-fixing symbioses in the open ocean and implications for nitrogen cycling in oligotrophic oceans.
3:30-5:00 Eric Giraud博士 (フランスRID研究所長)
根粒形成Nod因子に依存しないマメ科植物と光合成微生物の共生
The Nod-independent symbiosis between Aeschynomene legumes and photosynthetic bradyrhizobia