GO TOP

最新情報

セミナー

最新情報

第22回 生命科学交流ミーティング オンラインセミナー

第22回 生命科学交流ミーティング オンラインセミナー

2020.04.30 11:00
日時: 2020年5月14日(Thu), START 12:15~
 
セミナー形式: Zoom 配信によるオンラインセミナー(発表、質疑応答)
 
視聴方法については配信したメールをご確認下さい。 
 
 
3月9日に開催予定でしたが延期させていただいていました、竹内秀明先生のセミナーを、オンラインで開催することとなりました。これまで通り、学生さんから教員の方までどなたでも大歓迎ですので、多くの方にご参加いただいて、この自粛期間を乗り切りましょう!
 
 
講演:竹内秀明教授  (分子行動分野)
 
演題:メダカの個体認知を介した配偶者選択とその分子神経基盤
 
要旨:
個体認知能力を持つ動物は、集団内の他メンバーを記憶•識別して、他者との関係を理解した上で、自らの行動を適切に選択する。このような社会適応に関わる脳機能(社会的コンピテンス)の研究はヒトやサルを中心に進められていた。しかし近年になって高度な社会的認知能力を持つことが示された。例えばヒエラルキーを持つシクリッドの一種は仲間を見分けて、上位の個体が現れると逃避する一方で、下位の個体には接近する傾向がある。私たちはメダカの社会性行動を解析する過程で、メダカも個体認知に基づく高度な社会性を示すことを発見した。メスメダカは性行動の前に長時間見ていたオスを視覚記憶し、「見知ったオス」を性的パートナーとして選択し、「見知らぬオス」を拒絶する傾向がある。さらに行動異常を示す変異体を検索し、行動異常の原因となる神経細胞を同定することで、メスのオスの受入れ・拒絶の意思決定に関わる神経機構を解明した。本交流ミーティングでは、メダカを用いた基礎研究が動物の社会適応能力を生み出す分子神経基盤の理解にどのように貢献できるかについても議論したい。
 
 
 
 
 
 
生命科学交流委ミーティング運営委員
第22回世話人: 秦 有輝(植物発生分野)、平松 駿(神経行動分野)
代表: 山根 梓(分子情報化学分野, azusa.yamane.t2(at)dc.tohoku.ac.jp)