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第33回 生命科学交流ミーティング オンラインセミナー

第33回 生命科学交流ミーティング オンラインセミナー

2022.03.28 09:00
日時:2022年4月7日(木) 12:15-13:30  (セミナー終了後、懇親会を14:30まで開催)
 
セミナー形式:Zoom配信によるオンラインセミナー
※視聴方法については配信したメールをご確認ください。
 
講演1:寺西 美佳 助教 (分子遺伝生理分野)
 
演題:「イネCPD光回復酵素のリン酸化修飾とオルガネラ移行性」
 
要旨:紫外線誘発DNA損傷であるシクロブタン型ピリミジン二量体(CPD)を修復するCPD光回復酵素は、胎生哺乳類を除く原核生物から真核生物に幅広く保存されており、紫外線耐性に関わる重要な因子である。演者らは、イネCPD光回復酵素がDNAを有するオルガネラである核、ミトコンドリア、葉緑体に移行し機能することを見出した。またイネCPD光回復酵素のN末端部位がリン酸化されていることも見出している。本発表では、イネCPD光回復酵素のリン酸化部位の同定、ならびにリン酸化修飾が酵素機能に与える影響について、オルガネラ移行性との関連性を含めて紹介したい。
 
キーワード:DNA修復酵素、リン酸化、オルガネラ移行
 
講演2: 向井 康治朗 助教(細胞小器官疾患学分野)
 
演題:「自然免疫分子STINGのオルガネラ局在に応じた活性制御機構」
 
要旨:自然免疫応答経路の1つであるSTING経路は、DNAウイルス感染した際に活性化してI型インターフェロンを誘導するシグナル伝達経路です。さらに最近、このSTING経路はウイルスDNAだけでなく、自己ゲノムDNAやミトコンドリアDNAにも応答することが明らかになり、種々の炎症性疾患や腫瘍免疫応答との関連が注目されています。今回の発表では、現在私たちが進めているSTINGのオルガネラ局在に応じた活性制御機構に関して、細胞生物学的な解析を中心にお話ししたいと思います。
 
キーワード:細胞内物質輸送、STING経路、自然免疫
 
 
生命科学交流ミーティング運営委員
第33回世話人:平松駿、國富葵
代表:國富 葵(aoi.kunitomi.r3(at)dc.tohoku.ac.jp)