GO TOP

最新情報

セミナー

最新情報

Convergent evolution links genotypes and phenotypes 分子収斂でつながる形質と遺伝子の進化

Convergent evolution links genotypes and phenotypes 分子収斂でつながる形質と遺伝子の進化

2022.08.10 16:30
日時:2022年9月2日(金) 10:00~12:00
 
講師:福島健児 博士(University of Würzburg)
 
場所:ハイブリッド開催
(対面)青葉山キャンパス生物棟H15 1階 講義室
(オンライン)登録用URLはメーリングリストにて周知します。もしくは連絡先までご連絡ください。
 
要旨:地球上の生物は圧倒的に多様だが、その進化においては、全く新しい形質が無尽蔵に出現し続けるわけではない。哺乳類ならば飛翔能力、潜水能力、冬眠、反響定位、草食に腐肉食。昆虫ならば真社会性や絹糸生産。被子植物ならばC4光合成、水草、寄生植物や食虫植物。これらはすべて、全く異なる複数系統の生物が、よく似た形質を独立に獲得した例である。このように何度も起こった進化は「収斂進化」とよばれ、近年、同じ遺伝子の変化で引き起こされた事例が多数報告されている。そのため、形質の収斂進化と相関する遺伝子の収斂進化(分子収斂)をゲノム配列から見つけだせるならば、実験室での取り扱いが困難な生物であっても、形質の遺伝的基盤へとアクセス可能になるはずだ。このような動機から、私はこれまで、収斂的な進化パターンを活用して形質と遺伝子を関連付けるアプローチの開発を行ってきた。本発表では、その詳細と、私が興味を寄せる食虫植物への適用例を紹介する。
 
備考:本講演は英語で発表されます。
 
 
主催:生命科学研究科 ダイバーシティ推進委員会
 
連絡先:別所-上原奏子(進化ゲノミクス分野)
kanako.bessho.b3(at)tohoku.ac.jp