GO TOP

研究

研究成果

研究

光で筋肉を再生! ~ALSなどの難病治療に対する新たな技術として期待~

光で筋肉を再生! ~ALSなどの難病治療に対する新たな技術として期待~

2015.02.10 12:29

脳機能解析構築学講座 脳機能解析分野

八尾 寛

東北大学大学院生命科学研究科の八尾寛教授、石塚徹講師、大阪大学大学院工学研究科の浅野豪文助教(現 東京医科歯科大学・助教/大阪大学大学院工学研究科・招へい教員)、森島圭祐教授(大阪大学臨床医工学融合研究教育センター 創成医工情報学研究部門・部門長/教授(兼))の研究グループは、緑藻の一種・クラミドモナスで発現し、機能している光応答性イオンチャネル(チャネルロドプシン)の改変体を筋芽細胞に組み込むことで、光に対して感受性を持つ筋細胞を開発しました。また、その細胞に光を照射することで、収縮能力を獲得した骨格筋細胞に成熟させることに成功しました。これは、細胞分化を直接光操作することができる技術であり、従来の電気刺激や薬剤刺激に代わる新たな技術として期待されます。また、本研究で開発した技術を適用することで、今後、筋萎縮性側索硬化症(ALS)など、極度の筋力低下を伴う重篤な難病患者に対し、失われた骨格筋の機能を補完・回復できる新しい治療法の開発が見込まれます。

本研究成果は、2月9日(月)午前10時(英国時間)に英国ネイチャー出版グループのオンライン学術誌「Scientific Reports」に掲載されました。

詳細(プレスリリース本文)

【論文】Optogenetic induction of contractile ability in immature C2C12 myotubes
【著者】Toshifumi Asano, Toru Ishizuka, Keisuke Morishima, Hiromu Yawo

【問い合わせ先】
(研究に関すること)
東北大学大学院生命科学研究科 脳機能解析分野
八尾 寛
TEL: 022-217-6208  FAX: 022-217-6211
E-mail: yawo-hiromu*m.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(報道に関すること)
東北大学大学院生命科学研究科広報室 
担当 高橋 さやか
E-mail: lifsci-pr*ige.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

yawo-hiromu*m.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)