横浜(の南端)生まれ、東京(の西方)育ち、二児の母。生き物の織りなす美しいパターンに惹かれて研究を志しました。熱意や個性あふれる人との出会いもこの仕事の魅力だと思っています。
助教 関根 清薫
キャンパス | 青葉山 キャンパス |
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所属研究室 |
組織形成
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連絡先 | 022-795-6701 |
sayaka.sekine.d7@tohoku.ac.jp |
経歴 |
2007年3月 東京大学薬学部薬学科 卒業
2009年3月 東京大学大学院薬学系研究科生命薬学専攻 修士課程 修了 2012年3月 東京大学大学院薬学系研究科統合薬学専攻 博士課程 修了 2012年4月~2013年 7月 東京大学大学院薬学系研究科 特任研究員 2013年8月~2016年 9月 米国カリフォルニア大学サンフランシスコ校 博士研究員 (2014年4月〜2016年6月 日本学術振興会 海外特別研究員) 2016年10月~2020年 12月 理化学研究所 生命機能科学研究センター 博士研究員 (2018年4月〜2020年12月 日本学術振興会 RPD特別研究員) 2021年1月~2021年3月 東北大学 日本学術振興会 RPD特別研究員 2021年4月〜 現職 |
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著書・論文 |
Sayaka Sekine, Masayuki Miura and Takahiro Chihara “Organelles in developing neurons: Essential regulators of neuronal morphogenesis and function” The International Journal of Developmental Biology, 53, pp19-27, 2009
Sayaka Sekine, Shuka Haraguchi, Kinhong Chao, Tomoko Kato, Liqun Luo, Masayuki Miura and Takahiro Chihara. “Meigo governs dendrite targeting specificity by modulating Ephrin level and N-glycosylation” Nature Neuroscience, 16 (6), pp683-691, 2013
関根清薫、Liqun Luo、三浦正幸、千原崇裕「小胞体ストレス応答蛋白質Meigo は神経回路の特異的配線に必要である」Pharma Medica, Vol.31, No.2, pp155-156, 2013
Daichi Kamiyama*, Sayaka Sekine*, Benjamin Barsi-Rhyne, Jeffrey Hu, Baohui Chen, Luke A. Gilbert, Hiroaki Ishikawa, Manuel D. Leonetti, Wallace F. Marshall, Jonathan S. Weissman and Bo Huang (* equal contribution). “Versatile protein tagging in cells with split fluorescent protein” Nature Communications, 7, 11046, 2016
Manuel D. Leonetti*, Sayaka Sekine*, Daichi Kamiyama, Jonathan S. Weissman and Bo Huang (* equal contribution). “A scalable strategy for high-throughput GFP tagging of endogenous human proteins” Proc. Nat. Acad. Sci. USA, 113, E3501-E3508, 2016
Marie Anzo, Sayaka Sekine, Shirin Makihara, Kinhong Chao, Masayuki Miura and Takahiro Chihara. “Dendritic Eph organizes dendrodendritic segregation in discrete olfactory map formation in Drosophila” Genes and Development, 31 (10), pp1054-1065, 2017
Siyu Feng, Sayaka Sekine, Veronica Pessino, Han Li, Manuel D. Leonetti and Bo Huang. “Improved split fluorescent proteins for endogenous protein labeling” Nature Communications, 8, 370, 2017
Toshiya Ando, Sayaka Sekine, Sachi Inagaki, Kazuyo Misaki, Laurent Badel, Hiroyuki Moriya, Mustafa M Sami, Yuki Itakura, Takahiro Chihara, Hokto Kazama, Shigenobu Yonemura, Shigeo Hayashi.“Nanopore formation in the cuticle of an insect olfactory sensillum” Current Biology, 29(9), 1512-1520, e6, 2019
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所属学会 |
日本発生生物学会、日本分子生物学会
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最近の研究について
管状構造は血管など、栄養や酸素を全身に送るために多細胞生物で広く採用されている組織形態です。ショウジョウバエの気管では、内径が拡張する際、アクチン骨格が管の長軸方向に対し垂直に、複数細胞にまたがってリングを描くようにつながり、さらにそれが無数に作られて等間隔に並びます。私は超解像顕微鏡イメージングにより、この精緻なアクチンパターンは、サブミクロンスケールの微小なアクチン集合体が基となっており、それらが激しく動いて相互作用しながら形成されることを明らかにしました。さらに、個々の微小アクチン集合体は気管の軸情報を感知して、それに応じた方向性のある動きをすることも見出しました。ほ乳類の血管を取り巻く周皮細胞においても似たようなアクチン骨格が見られるため、今回明らかになったシステムは、異なる動物種に広く保存されている可能性があります。今後は、さらに広く様々な組織を見て、細胞内のアクチンの振る舞いと、組織全体の形づくりがどう連携されているか、その基本原理を明らかにしていきたいと思っています。