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研究分野

生態発生適応科学専攻 :
個体ダイナミクス講座

研究

松本 光梨

助教 松本 光梨
キャンパス 青葉山 キャンパス
所属研究室 植物細胞動態
連絡先 022-795-6669
E-mail hikari.matsumoto.a6@tohoku.ac.jp
Researcher ID
 
細胞を生きたまま観察すると、細胞の内部では驚くほどダイナミックな変化が見られます。個々の変化がどのようにして制御され、細胞の運命や性質を決定するのか、またそれがどのように植物全体の形作りに寄与しているのかに興味を持っています。
経歴
2015年3月  日本女子大学理学部卒
2017年3月  東京大学大学院修士課程修了
2020年3月  東京大学大学院博士課程修了
2020年4月-2021年4月 博士研究員(名古屋大学)
2021年5月- 現職
 
著書・論文
  1. Matsumoto H., Kimata Y., Higaki T., Higashiyama T., Ueda M. (2021) Dynamic rearrangement and directional migration of tubular vacuoles are required for the asymmetric division of the Arabidopsis zygote. Plant and Cell Physiology, 62(8), 1280-1289.
  2. Kimata Y., Higaki T., Kurihara D., Ando N., Matsumoto H., Higashiyama T., Ueda M. (2020) Mitochondrial dynamics and segregation during the asymmetric division of Arabidopsis zygotes. Quantitative Plant Biology, 1:e3, 1-10
  3. Matsumoto H., Yasui Y., Ohmori Y., Tanaka W., Ishikawa T., Numa H., Shirasawa K., Taniguchi Y., Tanaka J., Suzuki Y., Hirano H. Y. (2020) CURLED LATER1 encoding the largest subunit of the Elongator complex has a unique role in leaf development and meristem function in rice. The Plant Journal, 104(2), 351-364.
  4. Matsumoto H., Yasui Y., Kumamaru T., Hirano H. Y. (2017) Characterization of half-pipe-like leaf1 mutant that exhibit curled leaf phenotype. Genes Genetic Systems, 92(6), 287-291.
所属学会
日本植物学会、日本植物生理学会

最近の研究について

植物の多様な形を生み出す器官形成は、単細胞である受精卵を出発点としています。ほとんどの植物では、受精卵は上下に非対称分裂して、異なる性質をもつ娘細胞を生み出します。私はシロイヌナズナ受精卵を材料に、上下の極性がどのようにして生み出され、将来の体軸(上下軸)を決定するのかを、ライブイメージングや遺伝子発現解析により研究しています。

メッセージ

普段、私たちは、1つ1つの細胞の中を目で見ることはできません。しかし、そこには細胞の性質や運命を決める精密な制御が確かに存在しています。研究を通して、生物の精妙さにぜひ触れてみてください。