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研究分野

分子化学生物学専攻 :
ゲノム情報学講座(連携講座)

研究

山川 央

客員准教授 山川 央
キャンパス かずさDNA キャンパス
所属研究室 オミックス・情報学
連絡先 0438-52-3919
E-mail yamakawa@kazusa.or.jp
ホームページ http://www.kazusa.or.jp
Google Scholar
https://scholar.google.co.jp/citations?user=-f4yGwsAAAAJ&hl=ja

J-GLOBAL ID
201801013738075261

Researchmap
https://researchmap.jp/Hisashi_Yamakawa  
 
 
大阪育ちにもかかわらず関西の香りが全くしない元関西人です。タンパク質の電子線結晶学的研究から始まり、タンパク質工学、分子生物学の解析技術研究、典型的な遺伝子ハンティング研究を経て、研究基盤整備のための各種遺伝子発現クローンライブラリーの包括的な構築を行ってきました。一方で、ニホンザルの交雑検定の仕事に携わったことから、分子生物学的手法の生態学への応用にも興味を持ち、最近では主に環境DNA分析に携わっています。
経歴
東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了、博士(理学)
財団法人かずさディー・エヌ・エー研究所に研究員として入所
公益財団法人移行後も引き続き公益財団法人かずさDNA研究所に研究員として在職
現在に至る。
 
著書・論文
  1. 環境DNA分析技術の現状―実用に向けたさまざまな取り組みについて―3 環境DNA分析技術の外来種対策への応用 印旛沼カミツキガメを例として 山川央, 宮正樹(2019) 化学と生物 57(5) 311‐316 
  2. High-throughput construction of ORF clones for production of the recombinant proteins. Yamakawa H (2009), Methods in molecular biology (Clifton, N.J.) 577 25-39
  3. A simple and robust method for preparation of cDNA nylon microarrays. Yamakawa  H, Yokoyama S, Hirano T, Kitamura H, Ohara O (2004), DNA Research 11(5) 353-360
  4. 細胞膜を内側から支える仕組み 4.1蛋白質ファミリーの多様性と機能分担(2000)山川央, 小原令子, 中山学, 小原収 膜 25(4) 161-162
  5. Comparison of mRNA and protein levels of four members of the protein 4.1 family: The type II brain 4.1/4.1B/KIAA0987 is the most predominant member of the protein 4.1 family in rat brain. Yamakawa H, Ohara O (2000), Gene 248(1-2) 137-145
  6. Molecular characterization of a new member of the protein 4.1 family (brain 4.1) in rat brain. Yamakawa H, Ohara R, Nakajima D, Nakayama M, Ohara O (1999), Mol. Brain Res. 70(2) 197-209
  7. A DNA cycle sequencing reaction that minimizes compressions on automated fluorescent sequencers. Yamakawa H, Ohara O (1997), Nucl Acids Res 25(6) 1311-1312
  8. Sequence-dependent DNA separation by anion-exchange high-performance liquid chromatography. Yamakawa H, Higashino KI, Ohara O (1996), Anal Biochem 240(2) 242-250
  9. Identification of sequence motifs causing band compressions on human cDNA sequencing. Yamakawa H, Nakajima D, Ohara O (1996), DNA Research 3(2) 81-86 
     
所属学会
日本生物物理学会、日本生化学会、日本分子生物学会、日本生態学会、環境DNA学会
担当講義
先端分子化学生物学特論III

最近の研究について

最近は、環境DNA分析という、新しい環境測定技術に関わっています。環境中に残された微量のDNAを解析することで、これまでの生態学的アプローチでは得られなかったような膨大な量の種生息情報を比較的簡単に取得できるようになりました。より正確で確実な情報の取得のための試料の採取方法、解析方法や、情報処理の方法論などに加え、大量のデータからいかにして有用な情報を引き出すか、といった新たな視点も加わって、様々な角度から議論、検討がなされていて、色々な立場の研究者や実務者の集うホットな分野です。私達は、かずさDNA研究所の配列解析能力などを利用して、いかにして信頼の置けるデータを素早く大量に取得するか、に取り組んでいます。

メッセージ

かずさDNA研究所では、「DNAの研究」をキーワードに、基礎的な配列解析から応用、さらにはプロテオーム解析やメタボローム解析など、各種遺伝子のより包括的な構造・機能解析を進めています。加えて、従来手法の改良や最先端の解析法の検討、新規解析手法の開発も行っています。特に手法開発に興味のある方を歓迎いたします。