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研究分野

分子化学生物学専攻 :
階層的構造ダイナミクス講座(協力講座)

研究

田口 真彦

助教 田口 真彦
キャンパス 片平 キャンパス
所属研究室 分子機能可視化
連絡先 022-217-5345
E-mail masahiko.taguchi.c4@tohoku.ac.jp
ホームページ https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/nango/html/
researchmap
 
学位取得までは物理学(半導体や超伝導体ナノ構造)の研究を行っておりました。その後、物理学で発展した概念や手法を用いて生物科学を研究する生物物理学に惹かれ、生体内化学反応やタンパク質ダイナミクスに着目した分子シミュレーション研究に従事して参りました。現在は構造生物学の研究室で時分割測定データを活用したシミュレーション研究に取り組んでいます。
経歴
2016年 筑波大学において博士(理学)を取得。2016年~2020年 京都大学にて特定研究員、2020年~2023年 量子科学技術研究開発機構にて博士研究員を務め、2023年から本学 多元物質科学研究所に着任。
著書・論文
  1. M. Taguchi, R. Oyama, M. Kaneso, and S. Hayashi, ”Hybrid QM/MM free energy evaluation of drug-resistant mutational effect on binding of an inhibitor Indinavir to HIV-1 protease”, Journal of Chemical Information and Modeling 62, 1328 (2022).
     
  2. A. Kumar, J. Chan, M. Taguchi, and H. Kono, “Interplay among transacting factors around promoter in the initial phases of transcription”, Current Opinion in Structural Biology 71, 7-15 (2021).
     
  3. A. E. Svetogorov, M. Taguchi, Y. Tokura, D. M. Basko, and F. W. Hekking, “Theory of coherent quantum phase slips in Josephson junction chains with periodic spatial modulations”, Physical Review B 97, 104514-104527 (2018).
     
  4. M. Taguchi, S. Nakajima, T. Kubo, and Y. Tokura, ”Quantum adiabatic pumping with tunneling phase in quantum dot system”, Journal of Physical Society of Japan 85, 084704-084712 (2016).
     
  5. M. Taguchi, D. M. Basko, and F. W. J. Hekking, “Mode engineering with a one-dimensional superconducting metamaterial”, Physical Review B 92, 024507-024519 (2015).
     
所属学会
日本生物物理学会、日本蛋白質科学会

最近の研究について

構造生物学の研究室で生体分子のシミュレーション研究を行っています。当研究室で行われている時分割測定で得られたタンパク質の構造データを活用し、化学反応プロファイルやダイナミクスを調べています。光のエネルギーを仕事に変換する光受容体 や ユニークな反応を示す酵素を中心に取り組んでおり、それらの機能発現過程を原子レベルで明らかにしています。構造と機能の関係性を明らかにし、タンパク質デザインや医薬応用を目指しています。

メッセージ

「生体分子シミュレーション面白いかも」と感じましたら、ぜひ気楽にご連絡をくださればと思います(他分野出身の方も歓迎です)。時分割データとシミュレーションの融合、また他の手法(機械学習、分光/生化学実験)との連携を、学生さんや研究者の皆様と自由にアイデアを出し合い深めていきたいと考えております。