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研究分野

脳生命統御科学専攻 :
細胞ネットワーク講座

研究

岸本 拓磨

特任准教授 岸本 拓磨
キャンパス 青葉山 キャンパス
所属研究室 細胞小器官疾患学
連絡先 022-765-6678
E-mail takuma.kishimoto.e8@tohoku.ac.jp
経歴
1996年         北海道大学工学部応用化学科卒業 
2000年         北海道大学工学研究科分子化学専攻 (修士課程)修了
2006年         北海道大学医学研究科癌医学専攻(博士課程)修了
2006年-2010年     米国カルフォルニア大学バークレー校博士研究員 
2010年-2011年     理化学研究所特別研究員
2011年-2014年     理化学研究所基礎科学特別研究員 
2014年-2016年     杏林大学医学部助教
2017年-2023年     北海道大学遺伝子病制御研究所助教 
2024年-2024年     北海道大学遺伝子病制御研究所特任講師  
2024年-      東北大学大学院生命科学研究科特任准教授(研究)
 
著書・論文
2024
Mori, T., et al. (2024)
Sci. rep. 14(1) 16872, 
DOI: 10.1038/s41598-024-67803-2
 
Kemmoku, H., et al. (2024)
Nat Commun 15, 220
DOI: 10.1038/s41467-023-44317-5
 
Murae, M., et al. (2024)
Biol Pharm Bull 47(5):930-940.
DOI: 10.1248/bpb.b23-00797
 
2022
Kanemaru, K., et al. (2022)
Nat Commun 13(1):2347.
DOI: 10.1038/s41467-022-30061-9.
 
Mioka, T., et al. (2022)
J Cell Sci. 135(5):jcs256529.
DOI: 10.1242/jcs.256529
 
2021
Kishimoto, T., et al. (2021)
Mol Biol Cell. 32(15):1374-1392.
DOI: 10.1091/mbc.E20-11-0699.
2020
Kishimoto, T., et al. (2020)
FASEB J. 34(5):6185-6197. 
DOI: 10.1096/fj.201900065RR.

Miyasaka, M., et al. (2020)
PLoS One. 15(7):e0236520.
DOI: 10.1371/journal.pone.0236520.
2018
Mioka, T., et al. (2018)
Mol Biol Cell. 29(10):1203-1218.
DOI: 10.1091/mbc.E17-04-0217.  
2017
Makino, A., et al. (2017)
FASEB J. 31(4):1301-1322.
DOI: 10.1096/fj.201500075R.
2016
Kishimoto, T., et al. (2016)
Biochim Biophys Acta 1861(8 Pt B):812-829.
DOI: 10.1016/j.bbalip.2016.03.013
 
Inaba, T., et al. (2016)
Proc Natl Acad Sci U S A 113(28):7834-9.
DOI:10.1073/pnas.1603513113.
 
Aoyagi, K., et al. (2016) 
Diabetes 65(6):1648-59.
DOI: 10.2337/db15-1207.
2015
Bhat, HB., et al. (2015)
FASEB J 29(9):3920-34.
DOI: 10.1096/fj.15-272112.
 
Yamauchi, Y., et al . (2015)
J Biol Chem. 290(39):23464-77.
DOI: 10.1074/jbc.M115.662668.
 
Arita, Y., et al (2015)
Chem Biol. 22(5):604-10.
DOI: 10.1016/j.chembiol.2015.04.011.
 
Lee, S., et al (2015)
EMBO J. 34(5):669-88.
DOI: 10.15252/embj.201489703.
 
Makino, A., et al. (2015)
FASEB J. 29(2):477-93.
DOI: 10.1096/fj.13-247585.
2013
Bhat, HB., et al. (2013)
J Lipid Res. 54(10):2933-43.
DOI: 10.1194/jlr.D041731.  
2011
Kishimoto, T., et al. (2011)
Proc Natl Acad Sci U S A. 108(44):E979-88.
DOI: 10.1073/pnas.1113413108.
2010
Youn, JY., et al (2010)
Mol Biol Cell. 21(17):3054-69.
DOI: 10.1091/mbc.E10-03-0181.
2008
Nakano, K., et al(2008)
Mol Biol Cell. 19(4):1783-97.
DOI: 10.1091/mbc.e07-07-0646.
2005
Kishimoto, T., et al. (2005)
Mol Biol Cell. 16(12):5592-609.
DOI: 10.1091/mbc.e05-05-0452.
2003
Nishimura, K., et al., (2003)
Hum Cell. 16(4):217-29.
DOI: 10.1111/j.1749-0774.2003.tb00156.x.
 
所属学会
日本生化学会、日本細胞生物学会、日本脂質生化学会、酵母遺伝学フォーラム

最近の研究について

膜を構成している脂質の観点から様々な細胞レベルでの生命現象を研究してきました。現在まで、脂質の細胞内可視化ツールの開発などに携わり、それらを遺伝学、細胞生物学に応用したアプローチで研究を進めています。特に最近は、ステロール(ヒトではコレステロール、真菌類ではエルゴステロールなど)に注目して研究をしています。この分子は、発見から250年も経ち、その重要性が明らかになっているにもかかわらず、まだ多くの疑問が残されています。最近、膜にステロール分子を出し入れする輸送タンパク質に加えて、膜を構成するリン脂質の分布がステロール分子の膜恒常性に必要であることを明らかにしてきました。
 脂質の研究は、質量分析技術を用いた分子種の特定が重要である一方、脂質が細胞のどのような小器官に分布しているかということを解明することも、細胞での機能を明らかにする上で重要です。この分布異常は多くの疾患原因になりうる可能性があるため、脂質の分布を解析するツールの開発やそれらを用いた解析を通して、科学の発展に貢献したいと考えています。

メッセージ

研究の楽しさは、たとえ実験に失敗したとしても、毎日、新しい発見があり、一つ一つの結果が世界で初めて見つけたものであるという高揚感であると考えています。そして自分が組み立てた仮説をもとに結果を積み重ねていき、真実に迫ることができたときの達成感は素晴らしいと感じています。 また、いろいろな研究室に所属して、多くの研究者と交流することで研究が発展していくことを実感しています。そのため、一期一会という考えを大切にしています。 ぜひ気軽にご連絡ください。