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研究分野

分子化学生物学専攻 :
ケミカルバイオロジー講座

研究

高橋 大輝

助教 高橋 大輝
キャンパス 片平 キャンパス
所属研究室 分子情報化学
連絡先 022-217-6203
E-mail daiki.takahashi.d4@tohoku.ac.jp
ホームページ https://www.agri.tohoku.ac.jp/bunseki/index-j.html
Researchmap
 
ORCID
 
中学校の時に見たテレビドラマをきっかけに、生き物に関わる研究に興味を持ちました。
生き物の仕組みは想像以上に複雑で、まだ多くの謎が残っています。化学の手法を使ってそれらの謎に迫りたいと考えています。
 
経歴
2013.03 弘前大学農学生命科学部 卒業
2015.03 東北大学大学院生命科学研究科 博士課程前期2年の課程 修了
2019.03 東北大学大学院生命科学研究科 博士課程後期3年の課程 単位満了退学
2019.04 東北大学大学院生命科学研究科 学術研究員
2019.10 博士(生命科学)
2020.04 東北大学大学院生命科学研究科 助教
 
著書・論文
p62 Phase-Separation as the Foundation of Autophagy-Based Degraders.
Daiki Takahashi, Hirokazu Arimoto
Biochemistry 62 559-560 (2022)
 
Selective autophagy as the basis of autophagy-based degraders.
Daiki Takahashi, Hirokazu Arimoto
Cell Chem. Biol. 28 1061-1071 (2021)
 
Targeting selective autophagy by AUTAC degraders.
Daiki Takahashi, Hirokazu Arimoto
Autophagy 16 765-766 (2020)
 
AUTACs: Cargo-Specific Degraders Using Selective Autophagy.
Daiki Takahashi, Jun Moriyama, Tomoe Nakamura, Erika Miki, Eriko Takahashi, Ayami Sato, Takaaki Akaike, Kaori Itto-Nakama, Hirokazu Arimoto
Molecular Cell 76 797-810 (2019)
 
8-Nitro-cGMP: A Novel Protein-Reactive cNMP and Its Emerging Roles in Autophagy.
Daiki Takahashi, Hirokazu Arimoto
Handb. Exp. Pharmacol. 238 253-268 (2017)
 
所属学会
日本化学会
日本ケミカルバイオロジー学会
日本生化学会
 
担当講義
農学部生命化学コース学生実験

最近の研究について

1. 細胞内の特定の分子を選択的に分解する薬剤「AUTAC」の開発
現在使われている薬のほとんどは、疾患原因分子の機能阻害剤です。これに対して、悪性分子を取り除く(分解する)手法は、根本的な治療になります。私たちは、特定の分子(タンパク質や細胞小器官)に対して、分解システム(オートファジー)を呼び寄せる化合物(AUTAC:Autophagy-targeting chimera)を開発しました。特に、細胞小器官を丸ごと分解する手法は他になく、世界中の創薬企業が注目しています。

2. 基質選択的なオートファジー分解のメカニズムの解明
AUTACは、オートファジー分解の目印「S-グアニル化」に基づいて設計された薬剤です。しかし、S-グアニル化がオートファジーを呼び寄せるメカニズムはあまり分かっていません。そこで、ケミカルバイオロジーの手法を利用して、それを解明する研究を行っています。生命活動を支える新たな機構を解明することはとてもワクワクすることですし、それをもとにして、次世代型のAUTACを創出できる可能性もあると考えています。
 

メッセージ

仙台は、街もあり山もあり海もあり、とても暮らしやすいところです。
この環境で、いっしょに研究を楽しみましょう。
研究室見学、いつでもお待ちしています!