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研究科概要

研究科長あいさつ

東北大学大学院生命科学研究科長 東谷 篤志

世界最高水準の成果を創出し、
豊かな人間生活の維持と向上へ。

東北大学大学院生命科学研究科長
東谷 篤志

 生命科学・ライフサイエンスは、生物学を中心とした基盤的な学問と、農学、医学、薬学、工学などの応用面からの学問との総合科学であり、21世紀は、まさにライフサイエンスの時代といわれています。DNAが遺伝子の本体であることが20世紀の中頃に発見されて以来、この十数年間で細菌からヒトに至る様々な生物種の全ゲノムDNA配列が次々に解読されてきました。さらに、生命現象の解析技術も日進月歩に級数的な進歩を遂げています。一方、人類はこれまでに経験したことのない地球規模での温暖化、環境破壊に伴う生物多様性の消失、高齢化に伴う課題など、新たに挑戦しなければならない問題が山積しています。
 本研究科では、「生命倫理に基づいた新たな生命科学の教育と研究を実践することにより、幅広くバランスのとれた生命科学の基礎を身につけ、生命科学の新たな展開を支える指導的人材の育成」を教育の理念・目標に掲げています。高い倫理観を有し、新しい生命科学の知識と技術を修得し、産業界、大学・研究所、行政など様々な領域で、地球環境の保全と人類の福祉、幸福に貢献するグローバルリーダーの育成に取組んでいます。研究においては、国内外からの大学院生とともにスタッフが一丸となって、新たな生命現象の原理や法則性を解明し、世界最高水準の成果を創出し広く社会に還流することで、豊かな人間生活の維持と向上への貢献に努めています。なかでも、設立当初から以下の4つの専攻横断的なプロジェクトを立ち上げて研究の推進に取組んでいます。

  1. 高次脳機能を支える神経基盤の構築と動態の研究
  2. 生体シグナルとセンシングの分子、細胞、個体レベル統御機構の研究
  3. 環境変動下における高次生命システムの創出・維持・保全の研究
  4. 高次生命現象の統合的理解のためのゲノム、ポストゲノム研究 

 研究科は設立から16年が経過し、この間、卒業生は1,700名を超え、うち337名が博士学位を授与され、国内ならびに海外の大学・研究所、民間企業の研究所や企画・開発部署、行政機関等において、それぞれ大きく活躍しています。今後も、東北大学が目指す「人が集い、学び、創造する、世界に開かれた知の共同体 “A fellowship of knowledge, open to the world, where people can gather, learn, and create”」の一端として、ライフサイエンスを共に学び世界に伍する研究に携わる若人に門戸を開いています。 

平成29年4月1日