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ゴキブリにも唾液分泌に関わる条件反射があることを発見

ゴキブリにも唾液分泌に関わる条件反射があることを発見

2006.03.20 17:41

ゴキブリにも唾液分泌に関わる条件反射があることを発見しました

パブロフのゴキブリ

所属:生命機能科学専攻・脳機能遺伝分野
名前:水波 誠
URL:http://www.biology.tohoku.ac.jp/lab-www/microbrain/

 条件反射の実験例として有名な「パブロフの犬」と同様な反応が、ゴキブリにもあることを発見した。ゴキブリに砂糖水を与える前にペパーミントなどの匂いを嗅がせる訓練を5回行うと、匂いを嗅がせただけで、唾液分泌を司る脳の神経細胞に活動が起こった。訓練を行わなければ、匂いをかがせても神経細胞に活動は起こらなかった。唾液分泌に関わる神経活動の条件付けが哺乳類以外の動物で確認されたのは初めてである。
 Watanabe H. and Mizunami M.(2006). Classical conditioning of activities of salivary neurons in an insect. Journal of Experimental Biology,209:766-779.

唾液分泌を司る2個の神経細胞(SN1とSN2)