特色は、スタッフらとの議論の中から学生一人ひとりが独自の研究テーマを考え、実験方法や実験系を自らのアイデアで構築し研究を行う、自由な空気です。
ニワトリの指形成過程の詳細な解析による指の同定をもとに恐竜と鳥類の直接的な系統関係を発生学的に立証する研究を行ったり、ゼブラフィッシュの外骨格の発生的起源(細胞種)を特定することによって脊椎動物の骨の起源と進化を考察したり、発生学を進化にからめた研究をしています。また一方で、四肢再生過程の分子メカニズムの研究を行っており、四肢再生と創傷治癒の関係を調べたり、器官形成におけるエピジェネティックな遺伝子調節の役割について調べたり、両生類のトランスジェニック技術を駆使した研究を進めています。発生学や再生学の教科書(Developmental Biology by S. Gilbert, Principles of Development by L. Wolpert, Regenerative Biology and Medicine by D. Stocumなど)に取り上げられるなど、さまざまな実績をあげてきました。