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研究分野

生態発生適応科学専攻 :
個体ダイナミクス講座

研究

植物発生 分野

植物発生 分野

 植物の形づくりは、動物とは異なり、生涯にわたるプロセスです。植物の個々の個体は、成長段階や環境に合わせて発生プログラムを柔軟に切り替えながら形づくりを続けるのです。発生プログラムを切り替えるタイミングが、植物の形態を決めていく決定的な要因となっており、それをコントロールする仕組みの進化が種の多様性をもたらしてきました。分子発生制御分野では、植物の発生プログラムの基本原理やその切り替えをコントロールする仕組みを研究しています。

特色・実績

 植物の形づくりの基となるのは、メリステムとよばれる幹細胞群です。私たちは、サイトカイニン、ストリゴラクトン、オーキシンなどの植物ホルモンがメリステムの機能に重要であることを明らかにしてきました。さらには、サイトカイニン合成遺伝子LOG、ストリゴラクトン受容体遺伝子D14などを発見しました。また、発生プログラムの切り替えを制御する重要遺伝子群やその機能を明らかにしてきました。これらの研究成果は、植物の成長をもたらす根本的な仕組みの理解に大きく貢献しています。

 現在は、これまでの研究成果をさらに発展させ、環境からの情報が発生プログラムをどのように調節するのか、基本的な発生プログラムから形態や成長パターンの多様性がどのように生みだされるのか等を明らかにする研究を進めています。さらに、ゼニゴケやヒメツリガネゴケなどのコケ植物を材料に、発生プログラムを制御するシステムの起源や進化にも迫りたいと考えています。

 おもしろい研究をしたい、それが私たちの基本姿勢です。生きものはおもしろい、植物はすごいということを、いっしょに実感しましょう。

研究室URL http://www.lifesci.tohoku.ac.jp/PlantDev/

教員紹介

教授 経塚 淳子
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植物の形づくり

助教 秦 有輝
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植物進化発生学
助教 小松 愛乃
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