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研究分野

生態発生適応科学専攻 :
生態複合ダイナミクス講座

研究

生態系機能 分野

生態系機能 分野

人間の活動が生態系を変化させている

 生態系は生物の集団が環境との相互作用のなかで形成され、さまざまな構造と機能をもっています。一方、気候変動や人間活動の影響を受けて、その機能とともに、人間に対しての役割も変化しています。生態系機能分野では陸上生態系を主な対象として、生物多様性や群集構造などの形成や変化のメカニズム、さらにはそうした変化が生態系全体や生態系を利用する人間に与える影響までを幅広く研究しています。
 近年、人間活動による土地利用や気候などの大きな変化によって、生物多様性の劣化や生態系の分布変化が大きな問題となっています。そこで、生態系を構成する生物の分布や個体数の増減メカニズム、生物間相互作用などを基礎的研究として、さらに環境変動が与える影響や生態系サービスと生物多様性の関係を研究しています。主要な研究テーマは、1)陸上生態系の構造と機能、2)気候変化が生物多様性・生態系に与える影響、3)生態系サービスの評価と変化要因、4)森林の管理と野生生物などです。

特色・実績

 陸上生態系、とくに森林の野外調査を中心として、生態系の動態や機能、サービスにおける生物多様性の役割を研究している。基礎的な研究から森林の管理や土地利用、気候変動などの応用的分野まで対象は広い。

  1. Jotaro Urabe • Tohru Nakashizuka (Eds). 2016. "Ecological Impacts of Tsunamis on Coastal Ecosystems- Lessons from the Great East Japan Earthquake", Springer.
  2. Nakano, S., Yahara, S. & Nakashizuka, T. (eds.) 2012. “The Biodiversity Observation Network in the Asia-Pacific Region“. Ecological Research Monographs I, Asia-Pacific Biodiversity Observation Network, Springer. Springer, Tokyo.
  3. Balvanera, P., Pfisterer, A. B., Buchmann, N., He, J. S., Nakashizuka, T., Raffaelli, D. & Schmid, B. 2006. Quantifying the evidence for biodiversity effects on ecosystem functioning and services. Ecology Letters, 9: 1146-1156.
  4. Nakashizuka, T. & Matsumoto, Y. (eds). 2002. Diversity and Interaction in a Temperate Forest Community.  Ogawa Forest Reserve of Japan. Springer, Tokyo    pp.319.

教員紹介

客員教授 中静 透
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森林生態系における生物多様性維持機構熱帯林や温帯林において、生物多様性が維持されるしくみ、減少してゆく原因、減少することで失われる生態系サービスなどについて、いろいろな分野の研究者と共同で研究しています。植物生態や動植物相互作用など生態学的なメカニズムだけでなく、気候変動を含む人間活動の影響や社会経済的要因などにも関心を広げつつあります。最近の研究テーマは以下のとおりです。

  • 自然撹乱と森林の動態
  • 樹木の生活史と共存メカニズム
  • 熱帯林の林冠プロセス
  • 森林の持続的利用と生物多様性
  • 気候変動が生態系に与える影響と適応策