マクロ生態 分野
生物多様性の大規模な時空間パターンとその地球変動による影響を理解する
特色・実績
人間主導の土地利用と気候変動は、生物多様性の減少をまねき、種の絶滅や、生態系機能の消失を引き起こします。一方で、その生物多様性を理解するには、多くの謎が残っています。生物多様性はどのように分布しているか?人間の活動によってどのような影響を受けるか?生態系と人間社会によってどのような効果があるか?マクロ生態学は、種と生態群集のパターンや過程を大規模に研究し、上記のような問題に取り組みます。ビッグデータやモデリングによる近代の革命の力を借りて、生物多様性と地球変動に関する疑問に答えます。
この研究室は地理空間分析や統計モデルを使用し、時間を渡り地方や世界的な規模で生物多様性を研究します。研究テーマには、種の分布は気候変動でどこへ移動するかの予測、種の相互作用の生物地理学的な影響の調査、外来種の侵入リスクの決定、生態系サービスの供給の推測、環境保護の優先順位を指導する生物多様性のホットスポットの特定などが含まれます。マクロ生態学の分野を推進し、複雑で再現性のあるワークフローのアクセシビリティを改善するオープンのプログラミングツールの作成や、対話的なアプリの開発も行います。
教員紹介
准教授 キャス ジェイミイ
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○ 種のニッチ・分布や生態群集を予測するモデリング
○ 生物多様性の変数を推定し大規模でマッピング
○ 地球変動によって生物多様性が受ける影響の調査
○ 生態学のプログラミングやソフトウェア開発
助教 ミランダ エベルトン
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私の研究は、脊椎動物(鳥類、哺乳類、爬虫類)の分布、人口統計、および生態系機能のモデリングに焦点を当てています。特に頂点捕食者について詳しく調査しています。捕食者の分布変化の要因、最近の絶滅や分布範囲の縮小などを理解し、生態系への連鎖的影響を調査しています。種の分布モデリング技術を用いて、環境変数と人為的影響(先史時代を含む)との複雑な関係を解明することを目指しています。研究を通じて、生物多様性の保全と復元を促進する解決策の開発に貢献したいと考えています。