バイオスティミュラントハンドブックが出版されました

当研究室の番場さんと佐藤先生が土松隆志先生 (東大) とともに一部執筆した「バイオスティミュラントハンドブック ~ 植物の生理活性プロセスから資材開発,適用事例まで ~」 が株式会社エヌ・ティー・エスより出版されました。本書籍内の第1編第6章2節「マメ科植物の生育を促す根粒菌の多様性解明」に携わりました。

バイオスティミュラントとは植物に対する非生物的ストレスを制御することにより気候や土壌のコンディションに起因する植物のダメージを軽減し、健全な植物を提供する新しい技術です。 これからの持続可能な農業の確立には,植物本来が持つ力を上手に活用することが求められます。当研究室で行っている共生研究は,それらの一翼となることが期待されます。

日本バイオスティミュラント協議会HPより抜粋

梅雨の合間に圃場作業

本日は鹿島台にて圃場作業です。ダイズやミヤコグサを植え付け,畝間の雑草除去などのルーティンワークを行いました。植え付けたイネも元気に育ち,対照区との違いが気になるようになってきましたね。

本日は田植え日和でした

2021年度も鹿島台圃場でお米を育てます。本年度の実験は田んぼにおけるメタン発生を抑制する微生物とイネの相互作用に着目します。メタンは温室効果ガスの一つであり,田んぼが大きな発生源であることが知られています。そこで,イネと相互作用する微生物の中でメタンを消費する微生物を活用することで温室効果ガスの削減に寄与できると考え,両者の相互作用メカニズムの解明や微生物の有効な活用方法の模索を行っています。

みんなで田植え。とってもいい天気でした。

ミヤコグサが今年も咲きました

今日は鹿島台圃場でフィールドワークを行いました。圃場で越年させたミヤコグサは今が見頃ですね。本格的に圃場作業のシーズンが始まり,来週にはイネの田植えやダイズの播種が行われます。これから暑くなりますが,良き結果が出ることを祈りつつ頑張りましょう。

原さん博論審査会

1月29日に原沙和さんの博士論文公開審査会が行われました。博士論文のタイトルは”植物根に棲息するBradyrhizobium属細菌の生態に関する研究 -窒素循環機能と環境中の動態- “。ゲノム解析や接種試験などを駆使して,環境中でのBradyrhizobium属の多様性を明らかにし,農地における窒素循環の健全化に対するBradyrhizobium属細菌の有用性を示しました。

今回の論文審査会もオンライン開催で行われ,たくさんの方々に参加していただきました。原さんおつかれさまでした。

2020年最後の鹿島台圃場作業

東北大学鹿島台圃場にて,雪の下に埋まっているミヤコグサの採集を行いました。今回の採集をもって2020年の圃場作業は終了となります。

今年もミヤコグサをはじめ,ダイズやイネから十分にデータを集めることができました。鹿島台圃場の運営に関わった皆様,今年も一年ありがとうございました。来年もまたよろしくお願いいたします。それでは皆様,よいお年を。

鹿島台圃場でのフィールドワーク

私たちの研究室では,大崎市鹿島台にある圃場で野外実験を行っています。現在はミヤコグサ,ダイズ,イネを栽培中です。週に一度圃場に出て,メンテナンスや表現型の測定をおこなっています。多数の遺伝的に異なる系統を同時に成育させることができるので,鹿島台圃場での実験は私たちの研究の中でとても重要なものになります。