先月よりPongpan Songwattana 博士 (Suranaree University of Technology) が共同研究の一環で来訪しています。マメ科植物-根粒菌共生関係におけるType III エフェクターの研究を行います。3か月という短期間ですが,我々のラボにいい刺激を与えてくれそうです。ようこそ!

写真はSongwattana 博士が所属するSuranaree University of Technologyのラボ
Songwattanaさんは下段左から2番目
東北大学 共生ゲノミクス Symbiosis Genomics
佐藤修正 Lab.
先月よりPongpan Songwattana 博士 (Suranaree University of Technology) が共同研究の一環で来訪しています。マメ科植物-根粒菌共生関係におけるType III エフェクターの研究を行います。3か月という短期間ですが,我々のラボにいい刺激を与えてくれそうです。ようこそ!
写真はSongwattana 博士が所属するSuranaree University of Technologyのラボ
Songwattanaさんは下段左から2番目
昨日は鹿島台圃場にて圃場作業を行いました。今年もイネが十分に採取できました。携わった方々に感謝を。採取したイネを用いて収量や乾燥重などの表現型や,根微生物群集などをこれから調査していく予定です。
本日はいつものごとく鹿島台圃場で圃場作業を行いました。だんだんと秋が近づくにつれて,稲穂も垂れてきております。品種によってはすでに収穫済みのものもありますが,来週にほとんど収穫する予定です。天気も良くていい季節ですね。
昨年度に当研究室で博士号を取ったMadihahさんの論文がDNA Researchより出版されました.ダイズにはさまざまな品種がありますが,各品種の生育適地は比較的狭いことが知られており,気候変動がクリティカルに各品種の生育に影響することが予想されます.我々は複数年にわたり,複数の播種期で大量のダイズ品種を栽培し,その生育を詳細に記録することで,ダイズの遺伝的効果 [G] ,環境効果 [E],およびそれらの交互作用 [G × E] を考慮した生育モデルを構築しました.この生育モデルを使用することで,特定の環境におけるダイズ品種の生育を予測することが可能となります.本研究成果は気候変動時代における持続的なダイズ栽培に貢献することが期待されます.
Andi Madihah Manggabarani, Takuyu Hashiguchi, Masatsugu Hashiguchi, Atsushi Hayashi, Masataka Kikuchi, Yusdar Mustamin, Masaru Bamba, Kunihiro Kodama, Takanari Tanabata, Sachiko Isobe, Hidenori Tanaka, Ryo Akashi, Akihiro Nakaya, Shusei Sato (2022) Construction of prediction models for growth traits of soybean cultivars based on phenotyping in diverse genotype and environment combinations. DNA Research. [Link]
本日は鹿島台圃場にてイネの収穫をしてきました。青々とした水田に分け入り,目的の個体を根っこから採集します。イネは基本的に地上部を刈り取られるものですので,根ごと採集されることは非常にまれだと思います。この作業はひたすらに体力勝負となりますので,安易にイネの根を採取しようとするのはおすすめしません。
燦燦と日光が照る中で屋外作業をするのは脱水や熱中症リスクが非常に高くなりますので,みなさん気を付けて作業しましょう。
本年度から本棟206を植物育成部屋として使用できることになったので,植物育成用の棚を作りました。これで少し大きな規模で接種実験などを回せるようになりました。完成直後から学生たちも使用し始めていて,作ったかいがありました。
照明は1棚4本すべてプラントフレック。育成棚は部屋サイズに丁度良く収まるよう矢崎化工さまに特注で設計していただきました。大変すばらしい出来となり,大満足です。
棚は1つのブロックが1282 mm x 784 mm x 594 mm になるように設計されており,棚底面での光量は66.16 PFD, 棚上30 cm で87.99 PFDとなります。部屋サイズは28 m^2 で,現在はエアコン1つとサーキュレータで25±1℃を維持できています。今のところ棚ごとにも1度未満の違いで収まっています。
大学の研究室で培養部屋を作ろうとお考えの方々の参考になればいいなと思い,今回ラボHPで紹介させたいただきました。
本日は鹿島台圃場にて田植えをしてきました。本年度の鹿島台圃場では,イネ-微生物-メタン排出の関連を明らかにすることを目的としています。イネの中でも特にメタン排出の少ない系統や,逆に多い系統,排出プロセスへの関与が疑われる遺伝子を失った系統などを用いて,土壌微生物群集との相互作用を含めてアプローチします。
開始直後は小雨が降っていましたが,徐々に回復し,最後にはとても気持ち良く作業ができました。
本年度も鹿島台圃場を用いて,イネとミヤコグサの研究を行います。例年通り,耕された圃場に防草シートを張り付けました。これから本格的なシーズンが始まります。来月には田植えもありますので,頑張りましょう。
写真の桜並木は鹿島台圃場に行く途中,高城川沿いの桜並木。高城川は品井沼干拓事業により明治時代に作られた人工河川であり,明治潜穴を通って松島湾につながっています。これらは歴史的に価値高い,宮城県の誇る土木遺産となります。新入生の初圃場作業だったこともあって,帰り道には明治潜穴公園で上記のようなレクチャを先生にしてもらいました。
生命科学研究科共生ゲノミクス分野2022年度が始動しました。今年は修士課程に1人(羽山さん)と博士課程に1人 (Cuiさん)が新規加入しました。また,本年より助教2人 (番場,橋本)体制になりましたので,個々の研究プロジェクトの邁進だけでなく,学生への指導もより充実したものになるでしょう。それでは,本年度もよろしくお願いいたします!
当研究室の番場さんと佐藤先生が土松隆志先生 (東大) とともに一部執筆した「バイオスティミュラントハンドブック ~ 植物の生理活性プロセスから資材開発,適用事例まで ~」 が株式会社エヌ・ティー・エスより出版されました。本書籍内の第1編第6章2節「マメ科植物の生育を促す根粒菌の多様性解明」に携わりました。
バイオスティミュラントとは植物に対する非生物的ストレスを制御することにより気候や土壌のコンディションに起因する植物のダメージを軽減し、健全な植物を提供する新しい技術です。 これからの持続可能な農業の確立には,植物本来が持つ力を上手に活用することが求められます。当研究室で行っている共生研究は,それらの一翼となることが期待されます。