植物培養部屋のセットアップが進んでいます

本年度から本棟206を植物育成部屋として使用できることになったので,植物育成用の棚を作りました。これで少し大きな規模で接種実験などを回せるようになりました。完成直後から学生たちも使用し始めていて,作ったかいがありました。

照明は1棚4本すべてプラントフレック。育成棚は部屋サイズに丁度良く収まるよう矢崎化工さまに特注で設計していただきました。大変すばらしい出来となり,大満足です。

棚は1つのブロックが1282 mm x 784 mm x 594 mm になるように設計されており,棚底面での光量は66.16 PFD, 棚上30 cm で87.99 PFDとなります。部屋サイズは28 m^2 で,現在はエアコン1つとサーキュレータで25±1℃を維持できています。今のところ棚ごとにも1度未満の違いで収まっています。

大学の研究室で培養部屋を作ろうとお考えの方々の参考になればいいなと思い,今回ラボHPで紹介させたいただきました。

田植えをしてきました

本日は鹿島台圃場にて田植えをしてきました。本年度の鹿島台圃場では,イネ-微生物-メタン排出の関連を明らかにすることを目的としています。イネの中でも特にメタン排出の少ない系統や,逆に多い系統,排出プロセスへの関与が疑われる遺伝子を失った系統などを用いて,土壌微生物群集との相互作用を含めてアプローチします。

みんなで田植え。細かく区画管理されているので,手で植える必要があります。

開始直後は小雨が降っていましたが,徐々に回復し,最後にはとても気持ち良く作業ができました。

鹿島台圃場研究が始まります

本年度も鹿島台圃場を用いて,イネとミヤコグサの研究を行います。例年通り,耕された圃場に防草シートを張り付けました。これから本格的なシーズンが始まります。来月には田植えもありますので,頑張りましょう。

写真の桜並木は鹿島台圃場に行く途中,高城川沿いの桜並木。高城川は品井沼干拓事業により明治時代に作られた人工河川であり,明治潜穴を通って松島湾につながっています。これらは歴史的に価値高い,宮城県の誇る土木遺産となります。新入生の初圃場作業だったこともあって,帰り道には明治潜穴公園で上記のようなレクチャを先生にしてもらいました。

共生ゲノミクス分野2022年度が始動しました

生命科学研究科共生ゲノミクス分野2022年度が始動しました。今年は修士課程に1人(羽山さん)と博士課程に1人 (Cuiさん)が新規加入しました。また,本年より助教2人 (番場,橋本)体制になりましたので,個々の研究プロジェクトの邁進だけでなく,学生への指導もより充実したものになるでしょう。それでは,本年度もよろしくお願いいたします!

バイオスティミュラントハンドブックが出版されました

当研究室の番場さんと佐藤先生が土松隆志先生 (東大) とともに一部執筆した「バイオスティミュラントハンドブック ~ 植物の生理活性プロセスから資材開発,適用事例まで ~」 が株式会社エヌ・ティー・エスより出版されました。本書籍内の第1編第6章2節「マメ科植物の生育を促す根粒菌の多様性解明」に携わりました。

バイオスティミュラントとは植物に対する非生物的ストレスを制御することにより気候や土壌のコンディションに起因する植物のダメージを軽減し、健全な植物を提供する新しい技術です。 これからの持続可能な農業の確立には,植物本来が持つ力を上手に活用することが求められます。当研究室で行っている共生研究は,それらの一翼となることが期待されます。

日本バイオスティミュラント協議会HPより抜粋

研究室ドアプレートができました

研究室ドアに部屋番号と分野名がわかるように木工プレートを設置しました。デザインのひな型は当研究室で,実際のレーザー彫刻は飛猫屋どんぐり工房様に作成を依頼しました。105号室のお花イラストは,どんぐり工房様にミヤコグサの写真をレーザー彫刻に適したスタイルに加工していただき,それを使用しています。101&102のプレートにあるミヤコグサのイラストは,どんぐり工房さまで扱っている商品のイラストを使用させていただきました。また,飛猫屋どんぐり工房には我々と共同研究しているお方が携わっているので,101&102プレートにはクレジットを載せています。

とっても綺麗にできており大変満足な一品ですので,部屋に入るのが楽しくなりますね。

研究室のドアプレート

今年度の卒業生送別会を行いました

東くん (M2) と高橋くん (M2) が修士課程を修了しますので送別会を行いました。2人ともこの大学院二年間でたくさん成長を実感できたようで何よりです。これからのより一層の活躍を祈っています。2人ともおつかれさまでした!

佐藤先生からの修了祝い.

2021年度修士論文最終審査会が行われました

2月4日に修士論文最終審査会が行われました。共生ゲノミクス分野からは,東君と高橋君の両名が審査に臨みました。東君の修士論文は”ミヤコグサ根微生物群集に影響を与える環境要因の解析”, 高橋君は”大規模画像解析を用いた植物-環境相互作用関連遺伝子の探索”でした。発表もつつがなく終了し,質疑応答でも堂々たる姿を見せてくれました。二人ともお疲れさまでした。今回の経験が卒業後の長い人生の中で助けとなることを祈っています。

東君と高橋君,先生からのお疲れケーキを楽しみながら

東君からのコメント: 大学院から東北大に来まして,学部の時とは全く異なる微生物,および統計解析手法を経験で来て,とても刺激的な2年間でした。共生ゲノミクス分野のみなさまからのたくさんのご指導いただきまして,無事発表を迎えることができました。皆様にはこころより感謝申しあげます。

高橋君からのコメント: 学部では遺伝情報工学を学んでおり,大学院で初めて,統計学や植物化学,およびそれに伴うデータ解析を学び始めました。これらの技術や知識に習熟することができたのは,ひとえに研究室の皆様の大変丁寧なご指導の賜物です。大学院生活を通して得たもの全てを今後の人生に役立てていきたいと思っております。ありがとうございました。

2021年最後の鹿島台圃場作業

本日は2021年鹿島台圃場作業納めでした。昨年度に引き続き,イネ,ダイズ,ミヤコグサと存分にデータを取ることができました。鹿島台圃場の運営に携わった方々,大変お世話になりました。特に今年の作業の多くをポスドクの橋本さんとYusdarさんに行っていただき,お二方とも本当にお疲れさまでした。来年もまたよろしくお願いいたします。それでは,よいお年を。

鹿島台の冬の朝

横浜サイエンスフロンティア高校との合同セミナー

本日は横浜市立横浜サイエンスフロンティア高校と合同で研究セミナーを行いました。サイエンスフロンティア高校より6名が自身の研究発表を行い,我々も現在進行中の最先端な研究を紹介しました。高校生の持つ自由な着眼点,自身の興味より始まる熱意,加えて高校生とは思えないほどの完成度でとても楽しいセミナーになりました。さらなる研究の発展と,今後一緒に研究をする時が来たらいいなと祈っています。