昨年度に当研究室で博士号を取ったMadihahさんの論文がDNA Researchより出版されました.ダイズにはさまざまな品種がありますが,各品種の生育適地は比較的狭いことが知られており,気候変動がクリティカルに各品種の生育に影響することが予想されます.我々は複数年にわたり,複数の播種期で大量のダイズ品種を栽培し,その生育を詳細に記録することで,ダイズの遺伝的効果 [G] ,環境効果 [E],およびそれらの交互作用 [G × E] を考慮した生育モデルを構築しました.この生育モデルを使用することで,特定の環境におけるダイズ品種の生育を予測することが可能となります.本研究成果は気候変動時代における持続的なダイズ栽培に貢献することが期待されます.
Andi Madihah Manggabarani, Takuyu Hashiguchi, Masatsugu Hashiguchi, Atsushi Hayashi, Masataka Kikuchi, Yusdar Mustamin, Masaru Bamba, Kunihiro Kodama, Takanari Tanabata, Sachiko Isobe, Hidenori Tanaka, Ryo Akashi, Akihiro Nakaya, Shusei Sato (2022) Construction of prediction models for growth traits of soybean cultivars based on phenotyping in diverse genotype and environment combinations. DNA Research. [Link]